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20176/24

【前のめりでスキップ】2017年6月21日~24日:庭仕事の「海原」

※【前のめりでスキップ】ロンドン日報: かなりせっかちで前のめり。急がば周れないばかりか、地団駄踏んで転んでる。プリプリ怒って日が暮れる。そんなハナコのロンドン暮らしの日報、書いた分ずつちょこちょこ更新します。あまりロンドンぽくなくてすいません。
※現在日本に一時帰国中なので「日報 in 日本」になっております。

■2017年6月21日(水)テーブルの隙間

母の肺ガン手術から1週間、今月末まで入院と聞いていたのにあっという間に退院することに。まだまだ治療も続くしいろいろあるけど、ひとまずホッと一息。よかったよかった。

しばらく無理せずということで、引き続き私が家事担当。母が入院してからの2週間弱、父と2人で夕ご飯を食べていたが、テーブルにお皿をならべてもスペースありあり。今まで滅多に実家でご飯を作ってないから、見たことのない「スカスカ」風景が気になって仕方ない。「おかず、足りない?」「品数、足りない?」と毎晩父に聞いてみるも、「全然足りてる」と答える父。本日久々に3人で食べる夕ご飯。3人分のおかずと取り皿を並べると、テーブルはけっこういっぱいに。そうか、品数が足りなかったんじゃなくて、人数がたりなかったのね。そんな一安心の夜。

■2017年6月23日(金)庭仕事の「海原」

日本滞在中に老人2人(父母)ができなくなったいろいろをやっつけようと密林状態だった庭に手をつけたら、あら大変。猫のひたいほど小さな庭だっていうのに、「切る」「刈る」「集める」「抜く」「片づける」「まとめる」「掃く」「捨てる」と仕事があるわあるわ、出てくるは出てくるは。やるべき作業が「泉の様の❝こんこんと❞湧き出る」…なんて可愛らしいレベルじゃなく、窓の外には「庭仕事」って言う名前の海原が見える。まるでさざ波の様にドワドワと押し寄せる作業たち、つまりやってもやっても終わらない。最近「緑マイブーム」が来てるんで庭仕事自体は嫌じゃないけど、木を切っても仕事はそこで終わりじゃなくて、「捨てる」までの長いプロセスがあることを全然認知していなかった。浅はかな自分に冷水ぶっかけたい気分。さらに「捨てる」ためには「仕分け」という、新たなる難関作業が待っている! 市が発行している「ゴミ捨ての手引き」が分かりやすいことに感激しつつも、あまりに難解すぎる仕分けのルールを攻略できる気がしない。ゴムホースはきれいに洗えば不燃ゴミで、洗っても汚れが落ちなければ50cm以下に切って可燃ゴミ。剪定枝は小さく刻んでゴミ袋に入れば可燃ゴミだけど、刻めないレベルの枝は50cm以下に切って紐で括る。可燃、不燃、資源、有害の境界線が難しすぎて1日に20回ぐらい「ゴミ捨ての手引き」見ながら勉強の日々。「庭仕事海」の水平線の向こう側、現在まったく見えません。

■2017年6月24日(土)新たなる敵の登場

引き続き庭との格闘。剪定枝と雑草の仕分けは別だとか、ゴミ出し日も違えば「出し方」のフォーマットも違うとか、今日も「ゴミ捨ての手引き」をにらみつつ、果てしない庭仕事が続いている。チョモランマぐらい高く積みあがった枝と葉と草の山ではあるものの、少しずつ束ね、刻み、ビニール袋に詰めていくとわずかながらも山の標高は下がっていく。そこに満足感が得られるのが「庭仕事の醍醐味」なんだなあ~…的ちょっとしっぽり目の感慨に耽りつつ悦に入っていたのだけど、そんな「薄っぺらな自己満足」は作業後に気付いた足首の違和感で吹っ飛んだ。何だか痒い。っていうか痛いんだけど…と思って足首辺りを見てみると、もともとない足首と太ももの境目がボコボコに盛り上がってむくんでいる! 作業中に蚊にさされまくった跡らしく、痛いし血は噴き出すしで悲惨な状態に。家中にある「ムヒ」的な薬を総動員して治療を試みるも、現在夜中の3時、ただれがひどすぎて眠れない。ここ10数年あまり蚊がいない(だから一般家庭に網戸もない)イギリス住んでいるから、蚊の存在を忘れてた。防虫対策まったくせずに半ズボンで庭仕事をし続けた愚かなワタクシよ(涙)。明日は長靴&長ズボンでやらなきゃ…と思ってみたものの「そもそもこのむくみ&ただれ足で長靴入るのか?」そういうレベルに腫れています。

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