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【今日の<云々>】「決まり帳」が欲しかった頃 (by hanako)

子どもの頃、「正しいの基準は誰がきめてるんだろう?」と考えていた時期がある。

何も知らずに生まれてきて正誤の分別がつかないうちは、「正しいの基準」は周りの大人の意見だから、ただ従うのみだった。でもある程度物心がつくようになると、子どものなりに「…これって何で怒られてるの?」「センセーはこうしろっていうけど、それって違くない?」と思うこともでてきたものだ。

ウン十年前のド田舎の学校で、子どもの人権なんてないに等しかった。ずいぶん理不尽なことで先生に叱られたし、ビンタされたこともある。

子どもなりに考えて、どこかに「これが絶対正しいです」っ書いてある“決まり帳”とかないのかあ?と思ったものだ。そして「正しいこと」を子どもでも識別できるための“法則”とかないのかなあ?と思ったりもした。

今回そんなことを思い出したのは、最近の日本のニュースが不思議でならないからだ。

あれだけ失言&失態を犯しても総理に守ってもらえる防衛大臣とか、
何度お願いしても書類を公開しないし調べもしない、挙句の果てには捨てちゃう省庁とか、
政府のウソ隠ぺいに協力したら、スーパー出世することになった官僚さまとか
エライお方と寿司友だと逮捕も免れてしまうジャーナリストとか、
公務員を引き連れて選挙応援に行っているのに「私人」認定された首相夫人とか、
質問にちゃんと答えないばかりか状況をせせら笑う宰相とか、

真正面から「なぜ?」と質問する多くの人に、どうして当事者はちゃんと答えず、しかも「エライ人」の地位のままでいられるのか。

本気で全然分からない。

そして思う。「この人たちは『今ちょっと責められててツラいけど、でも今さえ乗り切ればこのままのポジションをキープし続けられるはず』と本気で思っているのかな?」と。

自民党の若手議員が「安倍首相は調子に乗っている。都議会選に負けないと分からないだろう」と語ったと、報道ステーション』が報じていた。

良いことも悪いことも、永遠に同じ状況が続くことなんて人生にはないと思う。

しかし特に「悪いこと」の場合、人はその苦しみがずっと続くように感じてしまうものだ。これまでの人生で、絶望したこと、苦しかったことはたくさんあった。そしてこの辛さや悲しさが永遠に続く気がして、さらに苦しくなった。

でも…過去のこととして思い出すと、同じ状況は永遠には続かなかった。必ずどこかの段階で変化があった。それは好転だけではなかったけれど、でも悪転だけでもなかった。そして時間を掛けて解決したことも多い。

その「変化」を采配してるのは人知の力ではないはずだ。先のことなんて誰も分からない。知るのは神のみだ。

そして神は変化と共に裁く存在でもあると思う。

私は「どこかで必ず見ていてくれる神様」を信じるキリスト者だ。だから今起こっている「不思議なこと」がまかり通っている政局が、ずっと続くとは思えない。

今の状況だけみると、予想されるシナリオは絶望的だ。これだけ疑惑のデパートが揃っていても、首相も大臣も辞任せず、軍国主義一直線の人たちがますます力を持ち、憲法改正へとまっしぐら。

でも…本当にそうなるのだろうか?

「国民なんてちょろい」と思っている人たちの栄華はそんなに長く続くのだろうか?

偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる」から始まる箴言(旧約聖書)11章。「正しい者の誠実はその人を導き、不信実な者のよこしまはその人を滅ぼす」(3節)、「正義を堅く保つ者は命に至り、悪を追い求める者は死を招く」(19節)と書かれている。

子どもの頃に「あったらいいのに」と思った「決まり帳」。聖書はルールブックでは決してないけれど、正義とは何なのか?、そして人の行いを見ている神様がいることを教えてくれる。

「そんなのキレイごと。悪はますます栄えるもんだよ」― 知人がそんなことを言っていた。

確かにそうだ。キレイごとかも。

でも割と長いこと生きてきて、「人生はちょろくない」ことは知っている。

ちょろくないから、複雑だから、カンタンに行かない世の中だから、だから尚更このシンプルな言葉に賭けてみたいとも思うのだ。

確かに、悪人は罰を免れない、しかし正しい人は救を得る」(箴言11章21節)。

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