© matka All rights reserved.

201610/11

【写真交換日記125】from London「歩いてまわる、コペンハーゲン」

新聞のエコバッグ、考えさせられます。紐を通すところの紙テープの色やリボンをあしらうだけでデザイン性が高くなり、なにより丈夫、そして素材の来た道も仕事をする人たちも見える。

もしかしたら日本の新聞で作ったら、海外で受けるかも…なんて商業主義なこともかんがえてみたりもしますが、でも送料使うところがすでにエコじゃないかも。

エコは難しいです。私自身全くエコな人でないことを自覚していますが、もうすこし考えてみたいです。

===

エコ繋がりというわけではないのですが、その分野の先進国とも言われている北欧・デンマークのコペンハーゲンにちょっとだけ行きました。デンマークは初めてだったので、仕事はちょこっと、基本は街歩きを楽しみました。

歩きとパスとちょこっと地下鉄で周れる、小さな首都コペンハーゲン。どこもびっくりするぐらい清潔で、建物のデザイン、お店のインテリア、何もかもが私の好きなものであふれている…初めて行ったのにそんな気持ちになる国でした。

デンマークは「もっとも幸福な国」ランキングの首位常連国なんだそうで、2015年はスウェーデンに王座を渡したものの、今年また返り咲いたようです。

たった数日ですが、少し分かる気がしました。

物価が高い国(ものすごく高いです)ではありますが、福祉は充実していると聞いています。外から眺めるだけで分かる頑丈で大きな家(アパート)、人々の「足」は自転車。道路には自転車レーンが確保されています。カフェやバーがそこらじゅうにあり、金曜日の夕方には皆飲んで食べてを楽しんでいる様子。日曜日は閉まっているお店も多い。ただふらっと訪れただけのガイジンの私が街を歩くだけで感じる小さなことだけでも、人々の暮らしや生活への考え方や関わりが、個人に向いた国なような気がしました。高いものは高いけど(物価)、生活の質は落とさない(住まい)。倹約できるものはする(自転車)、働き過ぎない(日曜日は休む)。

もう数年会っていませんが、毎年1-2度仕事で必ず会うデンマーク人の友人が2名いました。毎年話を聞くたびに、私の常識とは違う生活スタイルの国があることを思い知りました。デンマークでは高校から大学へ進学する前に何年か旅行したり働いたりする若者が多いとか、大学卒業後すぐに就職しない人も多いとか、友人の内の1人(ジャーナリスト)は、大学院生なのに大手新聞社の「正社員」として働き、2人ともまだ30才ぐらいなのに大きなアパートを所有している。

ロンドンに住んで10数年経ったので、今なら日本の常識が世界の常識でないことは今は分かるのですが、まだロンドン滞在の初期に出会った人たちだったので「大学出て新卒で就職しないって、そんなのありえるの!?」と真面目に聞いてしまったことがあります。そしたら向こうも真顔で「日本じゃ『休む』っていう選択肢はないの?」「自分で人生選べないの?」と聞き返され、当時は「ずいぶん失礼な~!」とちょっとカチンと来た憶えがあります。

デンマークの社会システムが本当のところどうなのかはよく知りません。でもあの高い物価の中で、世界一幸福に人々が暮らしている。そこのところをもう少し知りたい国だと思いました。また機会があったら行きたいです。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

【podcast245】イギリスの大掃除の季節は「春」その理由とは?

地球の反対側に暮らす イギリス在住の「フローレンス22世」と日本在住「豊里耳(とよさと みみ)」。 2人がぐるっと電話でつながりアレコレ話…

podcast244

【podcast244】NHK大河ドラマ「光る君へ」と連続テレビ小説「虎に翼」、2人の女性がどう活躍していくかに期待

平安時代の紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」と女性初の弁護士となった三淵嘉子さんがモデルの連続テレビ小説「虎に翼」、時代は違えどどちらも女性が男性社会で活躍するドラマという点で共通しているかと思います。

【podcast243】半分失業。そこから始めた実験について。

地球の反対側に暮らす イギリス在住の「フローレンス22世」と日本在住「豊里耳(とよさと みみ)」。 2人がぐるっと電話でつながりアレコレ話…

20244/2

【おいしいもの in London】最高のブリティッシュ・ビーフパイ- Canton Arms, Stockwell, London

ガストロパブとは、「食事もできるパブ」のことです。ロンドンのおいしいガストロパブは東と北に集中しがちですが、ここは中心部からやや南。南の地域でもっとも有名なガストロパブです。

podcast242

【podcast242】おすすめ映画映画『デューン 砂の惑星PART2』レビュー

普段は映画館で飲み物を飲まない私ですが、この映画を観る前には「なんか喉渇きそう」と思って思わずコーラを買ってしまいました。結果正解。壮大な砂漠シーンが目の前に広がり、没入体験を存分に味わえるこの映画は飲み物必須でした。PART1も含めてあれこれ話してみました。

ページ上部へ戻る