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前のめりでスキップ(ロンドン日報)2018年1月2日(火)「戌年に思うこと」by hanako
※【前のめりでスキップ(ロンドン日報)】
かなりせっかちで前のめり。急がば周れないばかりか、地団駄踏んで転んでる。プリプリ怒って日が暮れる。そんなハナコのロンドン暮らしの日報、書いた分ずつちょこちょこ更新します。時々絵日記。あまりロンドンぽくなくてすいません。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!
今年は戌年。
2011年、震災の少し前に天国に行った我が家の愛犬しーちゃん。しーちゃんのことはいつもいつも思い出しているけれど、特にこの元旦に思い出しました。
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しーちゃんが我が家(日本の実家)に来た時は、私がつらい時期でした。生まれて数日でうちに来てくれたしーちゃん。しーちゃんの願いはいつもとてもシンプル。ひたすら私に「遊んで、遊んで」と迫ります。
いつも遊んであげられる状況ではなかったから、「ごめんね、ごめんね」と思っていました。でも、ほんのちょっとだけでも遊んであげると、ぴょんぴょん跳ねて、飛んで、喜ぶしーちゃん。ほんの少しの時間なのにこんなにも喜んでくれるしーちゃんの姿に、また「ごめんね」という思いが湧いてきて、たまらない気持ちになる日々でした。そんな私の胸の内を知ってか知らずか、しーちゃんはひたすらまっすぐ、直球の愛を私に与えつづけてくれました。
その後私はロンドンに来てしまったけれど、何年たってもしーちゃんは私をおぼえてくれていて、帰国のたびにクンクン鼻をならして甘えてくれました。赤ちゃん犬から成犬になり、立派な“大人”になったしーちゃんだけど、しーちゃんの願いはたった1つ「遊んで、遊んで」だけでした。
2011年のある日、しーちゃんは突然ご飯を食べなくなりました。両親は毎日しーちゃんの様子を知らせてきました。私も朝起きるとまず「しーちゃんご飯食べた?」とメールしました。
しーちゃんはその後1度元気になったものの、あっという間にまた具合が悪くなり、最期はあんなに大好きだったお散歩にもいけなくなりました。とうとう立てなくなって、トイレが外でできなくなったとき、今まで見せたことのないような悲しそうな顔を両親にしたそうです。両親は「しーちゃんがごめんね、って言ってるみたいだった」と電話で泣いていました。
全然ごめんねじゃないのにね…。そう言いながら、みんなで泣きました。
私はしーちゃんに会うために一時帰国することにしましたが、帰国の数日前にしーちゃんは天国に行きました。長年、台所の土間の毛布の上がしーちゃんの部屋でしたが、なかなか目を覚まさないので触ってみると亡くなっていたそうです。まだほんのりとあったかくて、いつもどおりにむにゃむにゃ心地よさそうに眠っているままの表情だったそうです。
16年も生きてくれたしーちゃん。しーちゃんのことを思うと、まだ涙がたくさん出ます。動物と暮らすことの素晴らしさをしーちゃんは私たち家族に教えてくれました。お別れはあまりに悲しかったけど、「また動物を飼いたいか?」と言われれば「また飼いたい」と即答できます。動物と暮らすことは大変です。家を離れられないし、毎日ご飯もお散歩も世話もあります。そしていつか悲しいお別れがやってきます。それを知った上で尚、動物と一緒に暮らすことでもらえる喜び、幸せはとてつもなく大きいものだとしーちゃんが教えてくれたからです。
もう7年も前のことなんだねえ、しーちゃん。ジョギングしながらお散歩中のワンちゃんにたくさん会うけど、いつもしーちゃんのことを思い出してるよ。
しーちゃん、天国で元気かな。

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