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【今日の云々】左手にコーヒーカップ(hanako in London)
4年前の秋。かなりひどい腱鞘炎になってしまった。
右手の人差し指の骨(関節)の周辺に“ひっかかる”ような違和感を感じたたのが発端となり(ワタクシ右利きです)、その後暫くするとを痛みに変わった。
何もしていないと痛くない。でもちょっとでも動かすと痛い。
針をつつくような疝痛ではないものの、関節の動きに合わせて「ぎしっ」と痛い。そして骨の先の神経にジーンと響く痛み。鋭くはないけど、軽くない。重く圧を掛けて痛みが走る。
痛い。痛い。痛い。
パソコンの使い過ぎが原因なのは分かっているが、仕事だから控えようがない。利き手が右手だから、キーボードを打つのも1番使いやすい右手の人差し指を圧倒的に使う。マウスも右。お箸もコーヒーカップを持つのも右。包丁も右。電気のスウィッチを押すのも右。スマホのスワイプも右。
何もかも右手だったことに、腱鞘炎になってから気づいた。
無駄とは知りつつも、近所の医者(家庭医。イギリスでは登録している家庭医に掛からないと、専門医に紹介してもらえない)に診てもらう。
家庭医は「ほっといたら直る可能性のある患者」をイチイチ丁寧に診察する気がないのがスタンダード。
「1カ月たっても同じように痛かったらまたきて。ひとまず痛み止めだしときます」
予想と一言たりとも違わぬコメントを言ってきたので笑ってしまった。何を言っても無駄なので、「ハイハイ」と言って処方箋だけ入手。もっと悪化しないと専門医にはたどり着けないってことね。
私は首(頸椎)にも持病がある。これはもっと深刻なのだけど(これについては後日書きます)、首をスパルタ治療で治してくれたミラクル整体師(日本人)にも相談してみる。
「治療は多少効くけど、基本的には右手を使わないしか治療はないんだよね…」
絶望的なアドバイス(涙)。
ああ、困った…。でもこのままだと悪化の一歩。仕事休まにゃならんかしら。
そんなとき2週間出張するという仕事が入った。その間、パソコン仕事は日々のメールチェックぐらいで、通常のキーボード連打作業はほぼお休み。
するとびっくり。腱鞘炎の痛みが半分ぐらいに!
ああ、やっぱり。
使わなきゃなおるのね、腱鞘炎。
でも仕事全部やめちゃうわけにもいかないし、2週間出掛けてた分を取り戻すには、今日から超特急の連打の日々が再開するわけだし…。
少しでも右手を使わないようにするには、左手活用&右手を休ませるしかない。右手作業でもっとも痛みを感じていたのはパソコン作業以上に「お箸を持つこと」だったこともあり、食事はなるべく左手にすることに。
最初の1週間は「左手お箸」に意識が集中してしまい、食事の味が分からないという変な感覚にさいなまれた。とはいえ左手だから痛くはないのは救い。その「痛くない」に励まされ、続けていると…3週間ぐらいでほぼ気にならないで食事できるように。
こんな歳(って歳は内緒♡)になっても案外新しいことに適応できるものなのね。
実はこの「左手お箸」、大昔に1度試したことがある。それは雑誌で見た「左手お箸ダイエット」。食べづらいから食べる量が少なくなる…という単純なもの。でもダイエット目的だけのときはこらえ性なく、全然続かなかった。
それが今回は割とあっという間。それだけ痛かったってことなんですが。
そしてあっという間に慣れたため、悲しいぐらいダイエット効果はゼロだった。これにはややガッカリ(笑)。
以来、「お箸は左手」」が定番となり、以後腱鞘炎が良くなった後も「左手お箸」を続けており、つまり「パートタイム左利き」のままなのだが、でも長く続けているとちょっと欲も出てきて、
①今後の腱鞘炎防止のため:「ペンも左ってでスイスイ掛けるようにならないものか?」
②棚ぼた的希望:「左手を使うことで、右脳開発できないものか?」
なんてことも考え始める。でも腱鞘炎が緩和してしまうとそれほど切羽詰まっていないから、「左手でペン」を徹底して実行するわけではないのでまったくものにならず。
②については…計測しようがないので、右脳開発に貢献できてるのかも分からず。
こんな感じで日々は過ぎ、さて現在。「テンポラリー左利き」は今も実行中なのだけど、実はここ1カ月で腱鞘炎が激しく再発してしまった。右手人差し指の付け根は違和感の域をとっくに飛び越え、痛みの坂道を駆け登っている。
ああ、困った。
痛い。痛い。痛い。
ひとまずできることは全部左手にシフト。コーヒーカップも左手、お鍋を持つのも左手。バッグもなるべく左手に持つ。
パソコンのタイピングは両手だから控えようがないけど、マウスは左手に変えようと格闘し始めた。現在かなり苦戦中。
他にできることは…次は「ペンも左手」しかないか。
でもパソコン依存型生活をしているので、実はペンを持つ機会はあまりない。スケジュール帳や日々のメモ書き程度。なので全然上達しないものの、ペンを攻略すれば他の作業も右手に頼らないようになるのでは?と期待している。
例えばセロテープを貼るとか、ほうきをつかうとか、スポンジでお皿を洗うとか、1つ1つは負荷の小さな作業。でも利き手じゃないとできないことは多い。そういうことの積み重ねが右手の負担になっているはず。ペンも左で書けるようになれば、こういうことをある程度左手にバトンタッチできるのかもしれない…というのが現在の目論見。
まだ「左手文字」はへたっぴで世の中にお見せできるレベルではないので、ちゃんとした提出物は右手で書いている。でも自分さえわかればいいメモ書きはなるべく左手で頑張る日々。
このまま続けていたら、そのうち「フルタイム左利き」になるのだろうか?
道は長そう。でもしばらくやってみます。
しばらくは左手でコーヒーカップ。意識しないとすぐに右手で持ってしまい、「あっ」と思って持ち直す。でも慣れない左手で持っても、お箸と違ってコーヒーは美味しい。それが救い。
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