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【Brexit日記】選挙が好き【EU離脱期限まであと692日】(by hanako)

*【Brexit日記:英国がEUでなくなる日まで】ロンドン在住ハナコが見つめる「イギリスのEU離脱(Brexit)」。離脱完了までを生活者目線で見つめます。

2017年5月6日(土)

「イマココ!」今話題のEU離脱ニュース

2017年4月18日(BBCより):英メイ首相が6月8日に総選挙を実施すると発表した。これまで2020年まで総選挙は実施しないと繰り返し発言してきた首相だったが、「国民投票の結果を受け(EU離脱手続きを行うにあたり)確実性と安定性、そして強いリーダーシップが必要」「国民はまとまりつつあるが、議会はそうではない」と語り、総選挙を決意の理由を語った。

2017年5月5日:イギリス地方議会選挙速報。英総選挙に先立ち、地方議会選挙が行われた。結果はメイ首相率いる保守党が圧勝の見通し。極右政党UKIP(イギリス独立党)は惨敗。労働党は議席を減らしたものの、予想以上に健闘との見解も。

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イギリスに選挙の季節が来た。それもかなり急にやってきた。6月8日、英国総選挙が行われることが決定した。

実はワタクシ、無類の選挙好きである。

…というより、「“日本の”選挙速報好き」と言ったほうが正しい。

子どものころから選挙速報が大好きだった。8歳ぐらいのときにははっきりそう認識していた覚えがある。

両親が「毎回、絶対、選挙する」タイプの人たちだったことが影響していると思う。選挙の日は夕方家族全員で投票会場に行き、親が選挙を終えるまで兄と一緒にその辺で待つ。そして「せっかく出掛けたんだから」と外食してから自宅に帰り、家族そろって夜遅くまで選挙速報を見るのが習わしだった。

毎週土曜日「明日学校がないから、いつもより1時間遅くまで起きててもいい」ルールがあったけれど、選挙の夜は明日学校行かなきゃなのに、割と遅くまで起きていても叱られなかった気がする。

つまりきっと親も選挙好きで選挙速報好きだったんだと思う。

久米宏がキャスターを務めるテレビ朝日「ニュースステーション」が始まったのが何歳の時だったのかをここには書かないが(歳がバレちゃうので笑)、この番組の登場はそれまでNHKを軸にチャンネルを変えまくっていろんな局の速報を見比べていた我が家の「チャンネル乱れ撃ち選挙速報観戦法」に大きな変化をもたらした。

「ニュースステーション」開始後は「テレ朝を軸に、たまーに他のチャンネルをチラ見」に変わり、定着。そこから我が家の「選挙速報・テレ朝忠誠時代」がかなり長く続いた(注:今はもう「忠誠時代」は終了している)。

昨年の参院選の翌日、大好きな時事芸人プチ鹿島さんがTBSラジオ「荻上チキのSession22」の「参院選特番2016・観戦レポート」に出演した。テレビ各局の選挙速報を見比べる特集だったのだが、これは選挙速報好きにはたまらない番組だった。

(放送書き起こしを発見!コチラから)

↓プチ鹿島さん

プチさんは「政治家としてはどうかは別としてですよ、少なくとも選挙特番の日の田中眞紀子は最高なんです」と語ったが、ああ、もうこれ以上の共感が世の中にあるか!?(たぶんない)というぐらいの共感と感動に胸が躍った。20年以上前、同じ選挙速報をプチさんも私も見ていたんだな~と嬉しくなった。

これは1993年の「ニュースステーション」選挙速報でのこと。初当選した田中眞紀子を久米宏は「マキちゃ~ん!」とテレビで呼びかけ、ベタベタと仲良し&甘噛みトークを繰り広げた。久米宏と田中真紀子は大学時代の友人であり、演劇サークルの同志だったそうだ。

驚きだった。斬新だった。

それまでの選挙速報はグレーのスーツを来たアナウンサーが真面目に刻々と速報結果を伝えるものだった。「伝える側」のエンターテインメント性は誰も期待していなかったし、そうでなくても誰かがバンザイすれば、誰かが泣いている。そのリアルなドラマで十分面白いから何も不満はなかった。

でもこの久米宏の「マキちゃ~ん」の一言で、選挙速報の歴史が動いた…と個人的には思っている。

…あの日から20数年。

現在は在外登録し、ロンドンで日本の選挙をしている。私の「選挙好き」「選挙速報好き」は衰えることなく、選挙速報も遠くからなんとか見ている(注:合法的手段で見てますよ♥)。加え、日本で選挙の気配が感じられるたびに、ロンドンに住む日本人の友人に「選挙しなよ。在外選挙登録、カンタンだよ!」とおせっかいな「ひとり在外選挙啓蒙運動」を展開し、いろんな人にウザがられている。

…とダラダラ書いてたが、ここまでは私がどんなに日本の選挙と選挙速報を愛しているか?という話だ。

しかし今回はイギリスの総選挙。もちろん日本人の私には投票権がない

これまで「投票権のない選挙はつまらない」という気持ちもあり、結果にこそ興味はあったものの、イギリスの選挙をあまり深く追いかけることなく10年以上たってしまった。この間何度も選挙があったし、首相も(日本ほどではないが)何度も変わった。

しかし今回初めて、違う気持ちでイギリス総選挙を見つめている。

今回は「総選挙」であって、争点はEU離脱問題だけではない。でもメイ首相はEU離脱手続きをスムーズに行うため、追い風となるような議会を望んでいることは明らかだ。

そしてフランスで明日(※5月7日)大統領選の決選投票があるし、今年ドイツも総選挙を控えている。こちらも見逃せない。

総選挙に先立ち、イギリスは今週末地方議会の選挙があった。極右政党UKIPが敗北したのは嬉しい。しかし保守党が圧勝し、(選挙権もないのに)応援している自由民主党も労働党も議席を減らした。

「投票権のない選挙はつまらない」はずなのに、今回の選挙にこんなに興味があるのは何故だろう?

それは世界が右傾化することが本気でコワイから。イヤだから。そうなってほしくないと心底思っているから。この思いは日本もイギリスも変わらない。だからたとえ選挙権がなくても、今の状況を把握したいと思う。

そういえば、昨年の日本の参議院選。もちろん投票したし選挙速報も追いかけた。選挙速報も大好きなことは変わらない。でもそんな大好きな選挙速報が、前回は楽しくなかった。つまらないんじゃない。速報はいつだって面白い。でも楽しくない。見ていて苦しかった

かつては「台風の夜」ぐらいワクワクしながら見ていた日本の選挙速報。今は苦しい。
そして、ガイジンとして傍観するだけの気楽な立場だったはずなのに、今イギリスの選挙を前のめりで観察している。

私が願う方向と真逆に行きつつある時世を見るのはツラい。
だから日本、イギリス、どちらの選挙を追うもの楽しくはない。
でも知らないと何も言えない。

その思いだけで、日本のニュースを必死に追いかけつつ、本当に面倒だけど、英単語を調べながら時間をかけてイギリスの新聞を読んでいる。

新聞英語は何年たっても難しいし、特に政治記事を英語で読むのはかなりツラいんだけどね。

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