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【今日の云々】“温度”が分からない(by hanako)
誰にも頼まれていないけど、引き続き森友学園問題を遠くから追う日々が続いている。
憲法改正反対だし、日本が右極化すること(まあ、右極化は日本だけの傾向じゃないですが)を心配しているので追いかけ始めたことだったものの、話は予想以上に入み組み、入り組み過ぎて大元の話が棚上げされたりと展開が早いようでノロい。大事なことになかなか話が到達しない。
海外にいるので日本の国会中継をリアルタイムでは見られないけれど、こんなにまでして国会中継を追っているのはイギリスに来て2度目。1度目は安保法案可決のときだった。
今回、キャラの立つ人たちの登場が後を絶たない。そしてこの機会を見逃さず、何とか生かそうと頑張る人たちの切れ味の良い仕事に関心することも多い。本当に頑張ってほしい。
それと同時になぜこんなにも「質問→答え」という基本的な会話が成立しないのか、絶望も感じる。
「Aについて教えてください」と聞いているのに、Dについて説明する。
「Yes/No」だけを聞いているのに、答えず別の話をする。
「宿題やった?」と聞くと、「もう終わったからノートごと捨てた」という。
皆さま、選ばれたエラ~いお方たちのはずなのに!すんごい難しい試験を合格した人たちなのに!
回答が斜め45度ぐらいから降ってくることへの驚愕。それが延々と繰り返されることへの怒り。
国会中継を見ながらじんましんが噴出しそうなほどイライラを感じている。
イライラするなら国会を見ずに「要約」たるニュースを見ればいい…とも思う。
でもどのニュースが的確に今の日本の温度を伝えているのか分からないのだ。実はこれが1番困っている。
新聞社、通信社、テレビ局、出版社。それぞれに政治見解は異なるので、微妙にずれるしフォーカスするところが違う。これは仕方がない。全部同じだったら気持ちが悪い。でも同じニュースなのに真向対決した内容のものがネットには同時に流れるので、「日本の空気」を吸っていない私には、今どちらが優勢なのか?どちらに傾きつつあるのか?が全然分からない。選別できないのだ。
今回ぐらい「分からない」と感じたことは正直ないかもしれない。
ネット時代に入り、ニュースそのものがより多層化したこと自体は楽しんでいる方の部類なので文句はないのだけど、ヴァーチャルな時代になっても「そこにいること」「暮らしていること」でしか体感できないことがある事実を思い知った気がする。
私は日本にいないんだ。
日本にいたとき、ニュースを見てるから、新聞を読んでるから「今こんな感じ」と分かっている、と思っていた。でもそれって報道だけじゃなくて、生活者としての咀嚼があっての体感だったんだ。
そんな当たり前のことに、今さら気づいた。イギリスのニュースを海外から見ても、肌で感じられないのはきっと同じはずなのに。今回、自分がから寄っていきたいニュースだったからこそ痛切に感じたのだと思う。
とはいえ気になるので追い続けている。ネットニュースを昇降順に読んでももはや意味がない気がしているので、長年読んでいる新聞と海外でも聞けるラジオ、そして「現状をフェアな目で、的確に切り取ってくれる」と信じている評論家やジャーナリスト数名のtwitterを追うことにした。自分の目で見られないのだから、誰かの目も借りて何とか空気感をつかみたい。
ネットに依存して生きているし、私にとっての「どこでもドア」だと思っている。
でも春になると風が暖かく感じるとか、湿気があるから明日は雨かなとか、今日は暖かいけど乾燥してるな、とか「温度」や「空気」はそこにいないと分からないんだなあと、当たり前のことに気付いた2月と3月だった。
さて、どうなるのかな。もうすぐ国会終わっちゃうけど。
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