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ミステリー界の重鎮も脱帽のトリック!小説『皇帝のかぎ煙草入れ』
時間と場所を忘れる小説といえば、海外の極上ミステリーかと思います。ミステリーの醍醐味はなんと言っても、犯罪のトリック。トリックの出来によって駄作にもなるし、名作にもなりますよね。
わたしは子供の頃からミステリー好きで、「シャーロック・ホームズ」シリーズを愛読し、それから様々ミステリーを読んだりしていました。だけれど、そういえば最近ミステリーらしいミステリーを読んでいなかったな、と思い、今回紹介するジョン・ディクスン・カー『皇帝のかぎ煙草入れ』を手に取ったのでした。
フランスの避暑地に住んでいる、イギリス人の美女イヴは離婚後すぐに、向かいの屋敷に住む青年と婚約にいたる。だがイヴは、婚約者の父親が殺され、事件の犯人の容疑をかけられてしまう。しかし、殺人が起こったその夜はイヴに未練のある元旦那が、イヴの寝室に忍び込んで揉めたこともあり、イヴはアリバイがあるのになかなか無実を主張できない。さて、どうするか?というストーリー。
単行本の赤色帯には大きな文字で「ダマされたと思って、騙されてください!!」とあり、裏面にはアガサ・クリスティによるコメント「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とあり、解説には江戸川乱歩が「(前文省略)傑作だよ」と言ったと書いてある。これはハードル上げすぎなんではないかい?女王クリスティだって、そりゃあお世辞の一つも言うだろうに。と素直じゃないわたしは思いました。ですが、最後トリックが明かされた時、
うわー!そうきたかー!気づかなかったー!
とまんまと騙されました。なんかちょっと悔しいー。(本気で見破る気でいました)
そして、紹介すると言いながら、実は何も書けないのです。す、すみません。というのも、少しでも何か書くとネタバレかつ、トリックのヒントになってしまうので….。うーん、悩ましいです。言えるのは「もし本気でトリックを見破りたかったら、はじめから文章に集中すること」ぐらいです。紅茶を飲みながら、犯人とトリックを考える時間は至福のひとときです。読みやすい新訳でさくっと読めるのでティータイムにおすすめです。


【podcast196】映画『BLUE GIANT』とNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』から感じた夢と目標の置き場所
人生も長くなり、状況もどんそん変わっていく世の中で「夢」も変化していっているのかなと思います。最近のエンタメでも「夢」は持ちつつ、実際の「目標」をどこに置くのか。というリアルな課題が登場人物に課されることが多いなあと思います。そのことを考えるきっかけになった2つの作品を紹介しながら、あれこれ話してみました。

【Podcast195】故ジャニー喜多川氏の「ある疑惑」に迫るBBCドキュメンタリー
日本でも一部の人たちには話題ですが、3月7日(イギリス時間)に故ジャニー喜多川氏による性加害について取材したBBCドキュメンタリーが放送されました。タイトルは「プレデター:J-popの秘密のスキャンダル(原題訳)」。なかなかショッキングなタイトルです。

【podcast194】私たちの好きなナレーター、ナレーション
以前から自分の声や話方にコンプレックスのあるワタクシ、いい声や話し方に対して憧れが強く、普段テレビ番組やラジオを聴いていてナレーションを気に掛けることが多いです。一方、ドキュメンタリーを数多く視聴するフローレンスさんもナレーションの重要さを実感していて、2人で好きなナレーターについてあれこれ話してみました。