© matka All rights reserved.
![皇帝のかぎ煙草入れ](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2020/05/DSCF1881-616x411.jpg)
ミステリー界の重鎮も脱帽のトリック!小説『皇帝のかぎ煙草入れ』
時間と場所を忘れる小説といえば、海外の極上ミステリーかと思います。ミステリーの醍醐味はなんと言っても、犯罪のトリック。トリックの出来によって駄作にもなるし、名作にもなりますよね。
わたしは子供の頃からミステリー好きで、「シャーロック・ホームズ」シリーズを愛読し、それから様々ミステリーを読んだりしていました。だけれど、そういえば最近ミステリーらしいミステリーを読んでいなかったな、と思い、今回紹介するジョン・ディクスン・カー『皇帝のかぎ煙草入れ』を手に取ったのでした。
フランスの避暑地に住んでいる、イギリス人の美女イヴは離婚後すぐに、向かいの屋敷に住む青年と婚約にいたる。だがイヴは、婚約者の父親が殺され、事件の犯人の容疑をかけられてしまう。しかし、殺人が起こったその夜はイヴに未練のある元旦那が、イヴの寝室に忍び込んで揉めたこともあり、イヴはアリバイがあるのになかなか無実を主張できない。さて、どうするか?というストーリー。
単行本の赤色帯には大きな文字で「ダマされたと思って、騙されてください!!」とあり、裏面にはアガサ・クリスティによるコメント「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とあり、解説には江戸川乱歩が「(前文省略)傑作だよ」と言ったと書いてある。これはハードル上げすぎなんではないかい?女王クリスティだって、そりゃあお世辞の一つも言うだろうに。と素直じゃないわたしは思いました。ですが、最後トリックが明かされた時、
うわー!そうきたかー!気づかなかったー!
とまんまと騙されました。なんかちょっと悔しいー。(本気で見破る気でいました)
そして、紹介すると言いながら、実は何も書けないのです。す、すみません。というのも、少しでも何か書くとネタバレかつ、トリックのヒントになってしまうので….。うーん、悩ましいです。言えるのは「もし本気でトリックを見破りたかったら、はじめから文章に集中すること」ぐらいです。紅茶を飲みながら、犯人とトリックを考える時間は至福のひとときです。読みやすい新訳でさくっと読めるのでティータイムにおすすめです。
![](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2020/05/17879-683x1024.jpg)
![podcast247](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2024/07/podcast247_1-300x225.jpg)
【podcast257】使われ方によってモヤモヤするワード「おかげで」
「おかげで」という言葉は感謝を示す言葉でいい言葉なのですが、たまにシチュエーションによって耳にする「おかげで」はかなりモヤモヤするものがあります。
![podcast254](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2024/06/podcast254-300x225.jpg)
【podcast254】(かなり)遅ればせながら自動車学校行ってみて、思ったこと
今まで考えてもみなかったことですが、中年になって、遅ればせながら自動車学校に通っています。若い時に行っていたら、決して思わなかったであろうことに思いを巡らせる日々です。録音日、仮免許取得したテンションでフローレンスさんとあれこれ話してみました。