© matka All rights reserved.
![](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2021/02/joe-stubbs-1GTuO4Yjn7I-unsplash-616x205.jpg)
【イギリス風刺漫画を読んでみる】誰も、いない
イギリスの風刺漫画をコツコツ読み解きます。
誰もいないロンドンのビル街。
1959年の『パンチ』誌の表紙だが、あまりにも今のロンドンの風景と一緒で驚いた。
ビル街(ロンドン中心部の東側にある「シティ」と呼ばれる金融街のように見える)に新聞を広げるジェントルマンがひとり。なぜひとっこ一人いないのかというと、新聞に書かれた「Sunday News」の文字がヒント。
そもそも、日曜日の金融街はコロナ禍でなくてもがらんどうなのだ。
そこでのびのび、新聞を幸せそうに広げている男性。日曜版は平日とは紙面構成が違うもの。カルチャー系の読み物や特集が充実しているので、日曜版を楽しきにしている人は多い(わたしもその一人)。
ひとりで新聞をゆっくり読めるよう、わざわざシティに来たのかもしれない。週末の開放感とのんびり感が伝わる絵だ。
===
このイラストを描いたのは、ウィリアム・スカリー(William Scully、1917 – 2002年)。ノッティンガム美術学校で学び、『The Bystander』から漫画家としてのキャリアをスタート。第二次世界大戦中は陸軍に従軍し、英陸軍雑誌『AIM』のアート・エディターを務めていた。その後『パンチ』『ニューヨーカー』『ロンドン・オピニオン』等多数の媒体で活躍した。温かみのある、そして空間を感じられる作風が特徴と言われる。
↑こちらはスカリーが描いた、1955年刊行『パンチ年鑑』の表紙。最近のロンドンの雪景色そのまま。
===
現在、週末でなくても特に金融街はがらんどう。オフィス街で働く人のほとんどが現在在宅勤務だ。平日のランチ時にはファーストフードやコーヒーショップのチェーン(例えばスタバ的なもの)に人があふれていたけれど、今は出勤者がいない=お客さんがいないので、ずっと休店したままだ。
先日ロンドン中心部に久々に行く機会があった。たぶん2カ月…ぶり? 電車に乗ること自体が久しぶりでキョロキョロしてしまった。
少しだけ人通りがあったものの…
![](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2021/02/DSC_1948-01-1024x578.jpeg)
ほとんどの人が、大規模なビル工事などをする建設業者の人たち。
コロナ禍でも建設工事は継続中。人通りや車が少ないので、街中の工事はやりやすそう。この日が雪降る寒い日でした。
いつの日か、また人通りが戻るだろうか?
まだその日は少し先だけど、希望を持って待っている。
![podcast247](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2024/07/podcast247_1-300x225.jpg)
【podcast257】使われ方によってモヤモヤするワード「おかげで」
「おかげで」という言葉は感謝を示す言葉でいい言葉なのですが、たまにシチュエーションによって耳にする「おかげで」はかなりモヤモヤするものがあります。
![podcast254](https://matka-cr.com/new/wp-content/uploads/2024/06/podcast254-300x225.jpg)
【podcast254】(かなり)遅ればせながら自動車学校行ってみて、思ったこと
今まで考えてもみなかったことですが、中年になって、遅ればせながら自動車学校に通っています。若い時に行っていたら、決して思わなかったであろうことに思いを巡らせる日々です。録音日、仮免許取得したテンションでフローレンスさんとあれこれ話してみました。