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【イギリス風刺漫画を読んでみる】寒い日は犬とぬくぬく
イギリスの風刺漫画をコツコツ読み解きます。
このところ寒い日が続くロンドン。
そんな中、『Punch Cartoons … and more』のツイにこんな漫画がアップされた。1956年にパンチ誌に掲載された、ジョージ・スプロードによる作品だ。
皮肉と風刺が混じって読み解くのが難しい『パンチ誌』の風刺漫画としては最高にシンプル!な一コマだ。
B&Bまたは小さなホテルとおぼしきホテルが舞台。スタッフ(または女将さん)が、部屋に女性を案内しての一言が描かれている。
ぎょっとした客の女性の表情がポイントだが、でもそんなに嫌がっている様子もないないので、この方も犬好きって設定なのかしらん?
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犬ってとっても温かい。犬を連れているホームレスの人をよく見かける。それは「犬は忠実な友」であることに加え、温かい動物なので一緒にいることで暖を取れるから。
イギリス人は犬好き(猫好きでもあるけれど)。犬を連れて散歩してる人によく出くわすけれど、そういえば野良犬ってまったく見たことがない。動物の殺処分を考えると涙が出る犬好き(でも猫も好き)なワタクシ。可愛い犬が幸せそうに散歩している姿はいつみても癒される。

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この漫画を描いたジョージ・スプロード(George Sprod)は1919年9月16日オーストラリア・アデレード生まれのオーストラリア人。第二次世界大戦中は出征し、日本軍の捕虜となり、タイとミャンマーを結ぶ泰緬鉄道の建設に従事させられた。
帰還後シドニーで自分の経験を漫画にするようになった。1949年にイギリス・ロンドンに移住。その後はロンドンを拠点に『パンチ誌』や『ニュース・クロニクル』等で活躍。2003年に死去。作品版権は甥が受け継いだとのこと。
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痛烈な皮肉や社会世相を反映しすぎて、私のようなガイジンには分かりづらい風刺漫画。しかし『パンチ誌』を見る限り、スプロードの漫画はよくある光景を「フフッ」とほほ笑む程度に柔らかく仕上げた作品が多い印象だ。
1959年1月1日号の『パンチ誌』の表紙。
クリスマスが終わり、ツリーや飾りが無残に捨てられている街並みのイラスト。でもゴミ箱の中のツリーは賑やかでとても可愛い。
犬も紐を引っ張って何だか楽しそう。こんな風に細部がコチャコチャ描かれている作品は、漫画&イラスト好きというだけでなく、ミニチュア好きの私の心をガッツリつかむ。
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今日も寒い。犬がいたら身も心も暖かいのだろうなあ。いつか飼いたいな、犬(今は庭のない小さなマンション暮らしなので、ペットは飼えず)。
そんなことも思った一コマだった。ワンワン。

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