© matka All rights reserved.

雨粒

20184/15

【写真交換日記170】from Tokyo「シェイプ・オブ・ウォーターと雨粒と」by yoko

イギリスでは暖かくなるにはもう少し先かと思いますが、夏時間が始まると、気分が変わりますね。本来なら日本は暑くもなく寒くもなく、もっとも気持ちのいい季節のはずですが…、今年はとにかく花粉に苦しめられました。薬を飲んでいても、なお1日1箱のティッシュを消費するようなズルズル加減で、夜もまともに寝れず、うららかな春がとんだ地獄模様でした。

そんな中、先月のアカデミー賞で作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」が近くの映画館で終わってしまうので、絶対に映画館で観たい映画だったこともあり、人の少ない終電間近の回にダッシュで観に行ってきました!

大まかなストーリーはここでは記載しませんが、デル・トロ監督が6歳の時に観た「大アマゾンの半魚人」で、半魚人が美女に受け入れてもらえない、悲しさを、監督になってリベンジさせたというところが、この映画の醍醐味として表現されているのだと思いました。そして単なる半魚人とのラブストーリーではなく、「まとも」な人とは何なのか?という疑問符、どんなに時代が進んでも消えるどころか、最近また強まって表面化している、差別意識に対してへのメッセージ、が作品賞を受賞した理由なのではないでしょうか。

どんな映画でも、人物が直接映らず、他のものを使っての象徴的ないいシーンがあったりするものですが、私が今回心を奪われたのは、雨の中を走るバスの中、主人公の女性が窓にそっと頭をもたれる窓の「雨粒」のシーンです。バスが走っているので、雨粒がコロコロと流れていくのですが、主人公と半魚人を思わせる2つの雨粒が窓を横に転がりながら流れていき、やがて1つの「粒」になる。というシーン。全てのシーンが印象的な映画ではありますが、その中でもとっても美しいシーンでした。

今朝、すごい春の嵐だったので、そんなシーンを思い出して部屋の「雨粒」を思わず撮ってしまったのでした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

podcast254

【podcast254】(かなり)遅ればせながら自動車学校行ってみて、思ったこと

今まで考えてもみなかったことですが、中年になって、遅ればせながら自動車学校に通っています。若い時に行っていたら、決して思わなかったであろうことに思いを巡らせる日々です。録音日、仮免許取得したテンションでフローレンスさんとあれこれ話してみました。

【podcast253】映画『関心領域』:人は「関心領域」と「比較」の中で生きている。

映画『関心領域』をやっと見ました。様々な映画賞を受賞した話題作なので知っている人も多いでしょう。

【podcast252】映画『マッドマックス:フュリオサ』至高の世界観と細やかな演出をとにかく楽しむ!

2015年公開の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の大ファンである私は、その前日譚である『マッドマックス:フュリオサ』を公開の週に胸のエンジンを鳴り響かせて観てきました。期待を裏切らない映画の魅力をあれこれ話してみました。

【podcast251】来年1月イギリスのビザ(永住権)がデジタル化するのです。

来年1月1日から、イギリスでは「eVisa」というデジタルのビサ証明が導入されます。わたくしフローレンスはイギリス永住権を持っていますが、現在持っている永住権カード(BRPカード)からデジタルに切り替わるのです。

podcast250

【podcast250】配偶者の呼び方問題、変わらない現状の理由とこれから

最近どう呼ぶのが良いのかについてメディアでも取り上げられることも多い、配偶者の呼び方問題。今週私に起こった出来事をきっかけに、改めて色々考えさせられました。ベストな新しい呼び方はないか?どうしたら新しい呼び方が定着するのか?フローレンスさんとあれこれ考えてみました。

ページ上部へ戻る