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20212/7

【ドキュメンタリー(短めレビュー)】『ザ・ノンフィクション:シフォンケーキを売るふたり ~リヤカーを引く夫と妻の10年~』

ドキュメンタリー作品が大好きです。ものすごい本数見ているので、「ドキュメンタリー愛好家」を名乗ることにしました。これまでに見て心に残ったドキュメンタリー作品を紹介・記録するアーカイブ。素晴らしすぎて書かずにいられない作品を書き留めます。日本とイギリスの作品が多いですが、国を問わずどん欲に見ています。

■『ザ・ノンフィクション シフォンケーキを売るふたり ~リヤカーを引く夫と妻の10年~』(2021年1月17日、フジテレビ系で放送):2/1(月)視聴

4.0 out of 5

公式サイトからのあらすじ引用:
都心から電車で1時間…東京・青梅にリヤカーでシフォンケーキを売る風変わりな夫婦がいる。久保田哲さん(49)と妻のかおりさん(44)。
哲さんが引くリヤカーは、ルートは決まっておらず、まさに神出鬼没。「幻のケーキ屋」とも呼ばれ、SNSでも話題の人気店だ。

夫婦がケーキ店を始めるまでの経緯も風変わりだった。IT企業に勤める上司と部下だった2人が結婚したのは16年前。幸せで、平穏な日々…そんな生活に異変が起きたのは、夫婦になって5年後のこと。会社の人間関係に悩んだ哲さんが、うつ病になったのだ。休職、そして退職…それまでの順風満帆な夫婦の生活は一変した。

絶望の中で出会ったのが、かおりさんの母が焼いたシフォンケーキ。そのおいしさに、哲さんは「これを売って生きていこう」と決意。リヤカーを選んだのは、歩くことが病気の回復に繋がること、人に会うことがつらくなったら逃げられる…というのが理由だった。

夫婦でケーキを焼き、売り始めて10年、おいしいと評判のケーキと穏やかな人柄で人気になった店を、試練が襲う。新型コロナウイルスによる影響で、人々は外出を控え、活気が失われていく町…このままでは、ケーキ店を続けることができなくなってしまう。この困難を乗り越えるために、夫婦が動き出す…

ザ・ノンフィクション「シフォンケーキを売るふたり ~リヤカーを引く夫と妻の10年~」

夕飯を食べながら、数週遅れでやっと視聴した。

かつてウツ持ち(今もややあるけど、まあまあ寛解中)だったので、病気の番組は見るまでにいつも時間が掛かってしまう。でもこの番組は気楽に見ることが出来る番組で良かった。見続けるのにエネルギーは特に無用だった。

===

同じIT企業でバリバリ働いていた夫婦。しかし夫が鬱になり退職。苦しみの中で「シフォンケーキ屋をやりたい」と言い出し、リアカーを引いてシフォンケーキを売るようになった…という久保田哲・かおり夫婦の物語です。

夫・哲さんの以前(ウツになる前)写真が番組に出てくるが、そうか人の顔って暮らしや考え方の変化でこんなに変わるのか…と改めて実感。そして妻・かおりさんのとにかく優しい姿勢もすごい。夫の病気を気遣いつつ、傷つけないように細心の注意を払い、温かく受け止める。すごい。

私も長くウツに苦しんだので、この気遣いの大切さは良ーくわかる。患者の心に何が心に刺り、傷つき、立ち上がれなくなるのか、自分以外の人には分かりづらい。実は「分かりづらい」ことは患者本人も分かっているものなのです(少なくとも私の経験では)。

でも、それでも周りの人には言動に気を付け、気遣ってもらえないと、どんどん沼の底に落ちて行ってしまう。

周りにいる人たちは本当にどうしたらよいか分からず難しいと思う。

ウツの原因が周囲の人の場合はダイレクトに変化してもらわねばならないし、鬱の原因ではない場合でも、「そろりそろり」とやっと生きている患者の心を理解し、刺激しないように気遣ってもらわねば立ち上がるきっかけをつかめない。

そのことをかおりさんはよーく良ーくわかって、温かく包んでいるんだなと。哲さんもツラそうだけど「自分の立ち位置」を分かっているんだなあと。

私もウツになって、いろんなことを手放して、そしていろいろあってロンドンまで来てしまいました。

今また新たに手放し作業を始めています。人生後半、もう少し楽になりたいと思ったときにこの番組を見ることが出来て良かったです。

番組公式情報はコチラから。

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