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【写真交換日記205】from Tokyo「ディケンズで紅茶」
テートモダンでもKINTO のグラスを使っているのですね。多分見たところ同じグラスかと思います。そして、テートモダンの書籍売り場のセンスよ!プーチンとトランプが向かい合っているように並べられてるのもいいですね。

それでもって、昔はなかった展望台に登り観光らしい写真を撮ってしまいました。
ところで、今新型コロナウイルス影響で家にいる時間が長い人が多いのではないでしょうか。そんな時は昔の長編名作本を読破するのも一つの有意義な時間の使い方かもしれません。海外作品ならば時と場所を超えて、楽しめますよね。紅茶とクッキーをお供に。
個人的にはロシアンティーをお供にプーチンの『ウラジミール・プーチン:ライフコーチ』も読んでみたいですが….。
今回おすすめしたいのは、こちら。
『大いなる遺産(上・下)』 チャールズ・ディケンズ 著 佐々木徹 訳 河出文庫 2011年 各950円
巨匠のディケンズの作品をじっくり読む機会は、素早くスマフォで情報をチェックする現代人にはあまりないかもしれない。または、新しい文学は読んでも、古典ともなると、なかなか手が出ないかもしれない。だけれども、たまには古典の大作を、ポットで淹れた紅茶を傍に置き、時間を気にせず読んでみるのもそれはそれで刺激的だ。「大いなる遺産」は現代人も満足してあまりある、サスペンス、ラブ、ヒューマニズムが盛り込まれた大作だ。物語は「脱獄囚人」との出会いから始まり、上巻は少年ピップの純粋であるがゆえの、自分の中の「卑屈さ」「恐怖」「憧れ」など、誰しも感じたであろう、感情がユーモアを交えて丁寧に描かれていく。そして下巻になると、それまでに敷かれた伏線が燃料となって、ジェットコースターのようにストーリーが進んでいく。
この物語では女性への想いが主軸にあるようにも思われるが、ページの分量や描かれている濃密さを考えると、実はドラマ「北の国から」的な義理の兄との関係が大きな感動として読者を捉えるのではないだろうか。
いろんな意味での「遺産」が何であるのかを問いかける、普遍的な感情の物語。
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