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【今日の云々】今ココにある老化
written by hanako in London
今日、「老化」来ました。
まさに「今日」。数時間前。
…っていうと、今まで一切老化を感じていなかったみたいですね。
もちろんそんなことはないんですよ。寄る年月には勝てず、ここ数年多種多様な老化がさざ波のように打ち寄せています。
でもさざ波じゃないから、引き潮みたいに去ってくれないんですよね…。去ってくれていいのに、老化。
という愚痴はさておき。
言いなおします。
今日、何の前触れもなく「ある老化」に襲撃されました。
それは突風のようにやってきました。
“兆し”さえもなかった。
だから一瞬何が起こったのか全然分からなかった。
そのぐらい衝撃と共にやってきた「突風老化」だったのです。
老けたのは「手」。両手の甲の部分です。
手が老けるなんて…。盲点でした。ノーマークでした。だから対策は何もしていませんでした。
思えばこれまで経験した老化現象には、ある程度のタイムラグがありました。
例えば「顔のシミ」。
「あれ?そばかす!?」⇒「…えっと…」⇒「いや~、なんていうか…」⇒「そばかす…じゃないのかも…」⇒「…」⇒「も、もしかして…シミ?」⇒「シミ…みたい」⇒「シミか…」⇒「シミ…なんだ」
本当は、最初の「そばかす(かも)期」のときに気付いているんですよ、シミだって。
でも「(かも)期」にはまだなけなしの希望が存在していたわけです。
その後時間の経過とともにハッキリ・クッキリ・巨大化していくシミを見つめ、悶絶苦悶し、諦め、悲しみを受け入れ、そして最後にやっと「今ココにある老化」(※)を認めるに至るのです。
(※ハリソン・フォード主演の映画「今そこにある危機」↓をもじっています。分かりづらくてすいません)
人間は強くない。
だから老化を受容するには「心の旅路」が必要なのです。
まぶた上の皮膚に弾力性がなくなった(かも?)
パソコンの文字が見えずらい(かも?)
肩の関節が何だか違和感(かも?)
髪の毛にコシがない(かも?)
これまでもさまざまは「かも?」に気付き、乗り越え、受け入れてきました。
なのである程度「老化受容プロセス」の経験値を積んでいる“はず”だったんですが…。
今回は違いました。
タイムラグがなかった。
“受容”に至るまでの猶予期間をくれなかった。
突風のように現れ、破壊したままそこに定着してしまった。
「定着したようだ」
ではなく
一瞬のうちに、確実に、疑問の余地なく、絶対「定着した」― 断定、ピリオド。
…(号泣)
事が起きたのは数時間前。
洗い物終えた時の手の甲の感触が全然違うんです。
昨日と違う。
全然違う。
蛇口を止めて水から手を離れたときに肌に走った“ピリッ”とした感触も、
みるみる内に乾燥していく肌の変化も
皮膚の下にはたんまりあるはずの脂肪が、全然皮膚の上にはまったく乗っかっていないカサカサ感も
すべて昨日まではなかったこと。
突然、目の前に起った「今ココにある老化」。
まるでパラフィン紙のようなパリッパリ、カサッカサの皮膚を前に、泣いても叫んでも、ハリソン・フォードは助けにきてはくれない。
突き付けられた現実(=老化)はまたたく間に確信に変わり、ただただ絶望するのみ…。
…(号泣)
「一瞬先は闇」って言葉がありますよね?
いつもこの言葉を肝に命じて生きています。
明日のことはもちろん、一瞬先の事も人間には分からない。
私はこれまで手荒れの経験が皆無です。
なのでハンドクリームと無縁で生きてきました。
自分で買ったこともありません。
ときどきいただくことはありましたが、膝小僧とか踵(かかと)とか違うところに塗って、消費してきました。
今日「手が老化」するなんて知らないから、家には買い置きのハンドクリームさえありません。
ボロボロの心に鞭打って考え、辺りを見回し、一瞬悩んだけれど、食用のオリーブ油を手の甲に塗ってみました。
そしてまたもや唖然。
「キミは脱脂綿なのかい?」
自分の皮膚に問いかけたくなるぐらい、油しみこむ、どこまでも。
ひと塗りどころか「5塗り」ぐらいして、やっとこさパラフィン紙からコピー用紙ぐらいまで回復する始末。
そして…悲しみに打ちひしがれつつも、今(これを書いている、まさに“今”)ふと気づきました。
もしかして1度でも手を洗えば、また「パラフィン紙」に戻ってしまうの?
このままほっといたら、いつかコピー紙レベルへの復活も難しくなるのかも…
こうしちゃいられん。
「ココロ静かに老化を受け入れる」境地には程遠い、器の小さなワタクシ。
せめて「悪化」ぐらいは食い止めたい!
今からひとっ走り、斜め向かいの薬局まで行ってきます!
ゴム手袋と濃厚ハンドクリームを買ってきます!
どんなに抵抗したってやってくる老化。それは仕方ない。
でも…もうしばらくは、多少はジタバタしてみようと思います。
↓シブがき隊「Nai Nai 16」(57秒ぐらいに出てきます…例の歌詞)

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