© matka All rights reserved.

20203/20

【写真交換日記206】from London「ついこの間のことなのに」

ヨウコさんと同じように、私も新型コロナウィルス感染対策のために家にこもる日が続いています。

既に数週前から注意喚起と手洗い徹底は警告されていましたが、今週から街の装いが一変しました。

イギリスの「家籠り」が本格化したのは、3月16日火曜日からです。

先週まではイギリスは他の欧州国とは全く異なる方針でした。14日(土)のジョンソン首相の会見では「今の段階で行動制限は行わず、学校閉鎖もしない。ある程度の感染者がでると免疫ができる」という、何だか緩め、かつ人体実験のようなことを言っていました。

こんなに緩くていいの?という不安と、感染させられるの?という恐怖と、大嫌いなボリス(・ジョンソン首相)らしい「ダーウィン型優勢思想」を基盤にした上から目線的政策な気がして、いや~な気持ちになっていたのですが…

そこから突如、

ガラッと方向転換

したのです。

翌日15日(日)には「70歳以上は自主隔離推奨」となり、16日(月)の会見で方針変更を発表。他の欧州国同様の在宅勤務を推奨し、行動制限型&人との接触を避ける型の方針に変わりました。

あっという間の方向転換。この辺の変わり身の早さ、とってもイギリスらしい話です。

イギリスは1度決めたことにしがみつかないのです。良いと思ったらあっさり乗り換えます。根性論では何も解決しないことを知っている、という良い点もありますが、先の対策が間違っていたことを謝ったりはしないんですよね…。「変えました」ってだけで、あっさり次に行っちゃいます(笑)。

16日の会見前まではトイレットペーパーが店頭から消えるぐらいですんでいましたが、この日を境に「籠城戦」が判明したのでスーパーから一気に何もかもなくなりました。

現在…こんな感じです。

日本もまだこんな感じなのでしょうか?
トイレットペーパーと抗菌ジェル、パスタ類がまずなくなり、
そしてミルク、卵、パンがなくなり、
もう肉も野菜も缶詰もありません。

な~んにも、ない!

必要最小限の外出にとどめており、かつパニック買いに加担したくはないので「2日分ぐらいの食料だけ」と思ってスーパーに行ったのですが、こんな状況。

コーヒーも紅茶も売っていませんでした。

政府は「必須以外の外出はしないで」「徹底的に手を洗って」そして「パブ、レストラン、カフェ、バーへも行かないように」と警告しています。

うちの前は駅前通りです。カフェやレストランがたくさんあり、まだお店を開けているところもあるのですが皆閑古鳥です。

大型チェーン系は持ちこたえるでしょうが、独立系のお店はこれでつぶれちゃうかもしれない。政府が巨額の経済支援を打ち出しましたが、末端までお金がちゃんと届くかは、まだ何も分かりません。

我が家はスーパーの近所にあります。いつも「〇〇(←激安スーパー)は我が家の冷蔵庫」と思っていたので、これまではこまめに通い、まとめ買いもしないで過ごしてきました。

私は家で仕事をしています。煮詰まると、パソコン持って近所のカフェに行く、なんてことも可能でした。

今はどちらもできません。

コーヒー豆も買えなかったので、我が家のコーヒーも切れてしまうかもしれません。

===

最後にロンドン中心部で飲んだコーヒーは、London Bridge駅近くにあるカフェ「Chapter 72」での1杯でした。

コーヒーとカクテルの両方が楽しめるお店です。
次回はコーヒーマティーニも飲まなくては。

ついこの間ことですが、とても遠くのことに感じます。この日は友人の御祝い事があったので、彼女と私と旦那のヒトの3人で、美味しいお昼ご飯をたっぷり食べました。

そして「コーヒー飲みたいね」と思ってフラフラ歩いていたら、前から行きたかったこのお店の前を偶然通りかかったので入ったのです。

天気が悪かったのにお店は満杯。残り1個だったチョコレートマフィンを手に入れ、3人で一緒に食べながら飲んだ深入りローストのコーヒーがとてもとてもおいしかったのです。

おしゃべりも楽しかった。去りがたい気持ちでお店を後にしたのは、ついこの間のことなのに。

スーパーには品物が溢れ、カフェに入れば美味しいコーヒーが簡単に飲める。電車やバスに乗ればどこにでも行ける。そんな当たり前な日常の尊さを「知っている」と思っていても、普段はその有難さを忘れて生きています。

失くさないと分からない。改めて、自分の愚かさに気づきました。

本日の首相会見では「政府の注意喚起を皆がきちんと守ってくれたら、12週間内に『流れを変えられる(=終息へと流れが変わる)』」と言っていました。

12週間。

長い一生を考えれば、短い時間です。

耐えられますよ。しっかり守って籠ります。
家にある食べ物を大事に食べて、買いだめにも走りません。

買いだめしようにも、物がないのでできないのですが…ね。

我が家のコーヒー豆やティーバッグが尽きる前に、スーパーに並んでくれるかな?
これからますます何も買えなくなっちゃうのかな?
早くすべてが終わり、まだカフェでコーヒー飲みたいなあ。

そんなことをぼんやり考えつつ、今できることを考え、そして今、元気に暮らしている幸せをきちんと噛み締めないと、と思っています。

ヨウコさんも、読んで下さっている皆さまも、どうか元気に安全にこの時期を過ごしてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

川

202012/2

【今日の云々:カルチャー日記 in 東京】11月16日(月)〜11月29日(日)異世界で現実逃避、かたやドキュメンタリーに打ちのめされる

毎年のことですが、もう12月。今年は朝ドラや大河ドラマが中断したり、映画も公開延期になったりして(007の新作を早く観たい!)、カルチャーも様々変更を余儀なくされた年でした。そんな中でもアニメ映画もテレビも比較的コロナ禍でも強いコンテンツかもしれないですね。

202011/29

【前のめりでスキップ(ロックダウン・ロンドン日報)】2020年11月28日:「まだ来てないけど…」

ワタクシ大変神経質なたちでして、いままで「ほこりの舞」やら「ちょっとしたチリ」が気になって気になって大変でした。

podcast85

【podcast85】過去の炎上広告から考えるジェンダー

最近、世の中のジェンダー平等への意識の高まりを感じつつ、ジェンダーギャップについて考えることが多い今日この頃です。本来であれば、新しい価値観を提案して欲しい広告ですが、いまだにどうしても旧来の「男らしさ」「女らしさ」を求める広告や、性別役割分業を想起させるステレオタイプ的な広告も多く、結果炎上→謝罪…。そんなことから、ジェンダーについて、あれこれ話してみました。

202011/28

【今日の云々:カルチャー日記 in London】2020年11月23日~29日「三島由紀夫、英ドラマ『Life』、ISからの帰還、『テロルの決算』」

この番組、放送前から楽しみにしていました。いままでとは違う角度からの三島論だったのでその点では興味深かったものの、内容的には不満足。

202011/25

【前のめりでスキップ(ロックダウン・ロンドン日報)】2020年11月25日:腸活とスパイスとお腹問題

わたしはお腹問題をずーっと抱えて生きてきました。赤ちゃんの頃からです。腸が平均よりもずーっと長く&細いため、うまく動かない。

ページ上部へ戻る