© matka All rights reserved.

201712/18

【朝のコーヒー、午後のお茶】あの場所で会うひと by hanako

※【朝のコーヒー、午後のお茶】
コーヒー、紅茶を飲みながら思うこと。

痛いぐらい寒い日が続いているこの頃。
先週末に雪が降った。

思ったほど積もらず途中雨になってしまったけれど、窓ガラスを触ると指が吸い付くかと思うレベルの冷え方。

朝からヒーターをつけっぱなしにしているのに全然温まらない。
セントラルヒーティングに加え、小さなラジエーターもつける。毛布にくるまって部屋が暖まるのをじっと待つ。

いつもの倍の茶葉を使って濃い紅茶を淹れ、シナモンとショウガをたっぷり投入。
加え、砂糖もどっぷり。
キーンとするぐらい甘くて濃くて強い紅茶をギュッと飲むと、体温が1度上がるような気持ちになる。

紅茶から立ち上る湯気、窓に立ち込める水蒸気。
寒い日に暖かさを感じるものを見たり触ったりする幸せは冬の醍醐味だし、大好きな光景だ。

でもあまりにも寒かったから、ついつい別のことを考えてしまった。

バスで20分ほど行った地区の商店街にたまに買い物に行く。
肉も野菜も新鮮で安い。
買い物が済むとカレーを食べる。安くておいしいカレー屋さんが多いことでも知られているエリアだ。

大通りに、いつ行っても必ずいるホームレスが2人いる。

男性ひとり、女性ひとり。
大量の毛布にくるまって2人並んでベンチ座っているけれど、家族なのか知り合いなのか、まったくの他人なのかはわからない。

なぜあのベンチを「自分の場所」として選んでいるのだろう?といつも不思議に思う。
ベンチの上には屋根がないから。
1度雨の日に見かけたけれど、毛布を頭の上にかぶせ、同じ場所に座っていた。

こんな寒い日も、あの2人はあそこにいるのだろうか?

安全で暖かい場所で、温かな飲み物を飲むこと。
その幸せと有難さを改めて思うとき、罪悪感(何に対して?と突っ込みつつ)のような気持ちが沸き上がり、「今はこんな風にしていられるけど『一瞬先は闇』かも」とわざわざ自分に冷や水を掛けるようなことを思ったりする。

そうさせているのはたぶん「不安」なのだろう。
同じ状況がずっとは続かない― 良くも悪くもそう信じている。
だからこそ、見えない先への不安はいつもどこか頭の中にある。

頬が痛いぐらい寒い日には、特にそんな思いが頭をよぎる。
そして「できることからやらないと…」と、ぼんやりしているけれど、自分諫める言葉を頭の中で1回転させながら、紅茶を飲み干してみたりする。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

podcast254

【podcast254】(かなり)遅ればせながら自動車学校行ってみて、思ったこと

今まで考えてもみなかったことですが、中年になって、遅ればせながら自動車学校に通っています。若い時に行っていたら、決して思わなかったであろうことに思いを巡らせる日々です。録音日、仮免許取得したテンションでフローレンスさんとあれこれ話してみました。

【podcast253】映画『関心領域』:人は「関心領域」と「比較」の中で生きている。

映画『関心領域』をやっと見ました。様々な映画賞を受賞した話題作なので知っている人も多いでしょう。

【podcast252】映画『マッドマックス:フュリオサ』至高の世界観と細やかな演出をとにかく楽しむ!

2015年公開の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の大ファンである私は、その前日譚である『マッドマックス:フュリオサ』を公開の週に胸のエンジンを鳴り響かせて観てきました。期待を裏切らない映画の魅力をあれこれ話してみました。

【podcast251】来年1月イギリスのビザ(永住権)がデジタル化するのです。

来年1月1日から、イギリスでは「eVisa」というデジタルのビサ証明が導入されます。わたくしフローレンスはイギリス永住権を持っていますが、現在持っている永住権カード(BRPカード)からデジタルに切り替わるのです。

podcast250

【podcast250】配偶者の呼び方問題、変わらない現状の理由とこれから

最近どう呼ぶのが良いのかについてメディアでも取り上げられることも多い、配偶者の呼び方問題。今週私に起こった出来事をきっかけに、改めて色々考えさせられました。ベストな新しい呼び方はないか?どうしたら新しい呼び方が定着するのか?フローレンスさんとあれこれ考えてみました。

ページ上部へ戻る