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マカロン

20205/11

心地よくハラハラするストーリーと洗練されたコメディ。映画『グランド・ブダペスト・ホテル』

サブスクリプション最盛期、気になる映画やドラマを「マイリスト」に入れてる瞬間がささやかな楽しい瞬間です。TSUTAYAでバイトしていた大学生の頃に、こんな時が来るとは想像してませんでした。その時も閉店後パッケージをチェックしては、次に観る映画を決める時間は至福のときでした。

『グランド・ブダペスト・ホテル』はピンクの外観のホテルが素敵でビジュアルから気になっていた作品でした。実際に観てみると、一筋縄ではいかない、あっという間に時間が過ぎてしまう、「ハラハラコメディ」でした。ビジュアルはもちろん一級品。後半の「高級ホテル電話リレー」のシーンはその部分だけ繰り返し観たくなりました。ロケ地廻りにも行ってみたいなあ。そしてもし劇中に出てくる愛らしいスイーツが現実にあったなら、映画を観ながら飲んでいる紅茶にきっと合うのでしょう。

※イメージです。こんな世界観、(主に茶色の)我が家にはありません…。

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『グランド・ブダペスト・ホテル』 ウェス・アンダーソン監督
2014年 ドイツ・アメリカ合作

ヨーロッパにある架空の国にあるとある高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を舞台に、ホテルを取り仕切るカリスマコンシェルジュと移民の新米ベルボーイが、毒殺された常連客の遺産をめぐって繰り広げられるコメディ映画。

ウェス・アンダーソン監督・脚本といえば世界観を知る人も多いかと思うが、この映画もとにかく洗練されたビジュアル&映像手法で小気味よく進んでいく。舞台となるホテルは現在は廃墟も同然であるが、昔はピンクの外観が華々しく、活気のある高級ホテル。その一流ホテル当時、大きいホテルを一人取り仕切るコンシェルジュの完璧で無駄のない動きや命令は、映画の観客に心地よいホテル滞在を体感させてくれる。このコンシェルジュ、完璧な仕事人間ではあるけど決して情がないわけではないところが好感が持てる。事件に巻き込まれて以降は、新米ベルボーイと運命をともにし、揺るぎない「師弟愛」が生まれていく。

サスペンスとコメディの織り交ぜ方が絶妙で、その練られたストーリーにこだわりの映像がぴったり重なっている。コンシェルジュとベルボーイの2人が右往左往する際の横からの走るシルエット、その2つのシルエットが建物に入っていく様子はなんだか「既視感」あるなあと思ったら、サザエさんのアニメのエンドロール(一家が家に入っていく)だった。

コメディとはいえ、盗んだり、脱獄したり、雪山で追われたりと、なんともハラハラの展開に加え、師弟愛にホロリとさせられたり、純粋な恋にほんわかしたり、戦争を恨んだりと、登場人物同様観る側もクルクル感情が忙しい。ディテールを観るため、2回観てみるのもいいかもしれない。

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