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【写真交換日記192】from London「贅沢の功罪」
低糖質ビスケット美味しそう。この手の「絶対需要は高そうなのに気の利いた商品」、全然イギリスに売っていないので本当にうらやましい。
朝晩は肌寒い日も増えてきて、温かい飲み物が恋しい季節が到来しております。コーヒー紅茶と一緒に一口二口甘いものもほしいところ。 今度帰国したときに鬼買いして持って帰ろうと思います。
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さて、コチラの写真は先日「ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)」の中庭で撮影した写真です。 現在ロンドンではデザイン・フェスティバルが各所で行われており、V&Aはこのイベントの統括ハブの役割を果たしています。

フェスティバル期間中、噴水の中に日本人建築家・隈研吾氏の作品「Weaving into Lightness」 がディスプレーされています。
この日は「インディアン・サマー」と言いますか、天気が良くて暖かい日でした。ランチ時にはこの周りで皆さんお昼を食べるためにわらわら集まっていました。
この「わらわら集まっている皆さん」ですが…この中には博物館のビジターやスタッフだけでなく、近所で働いている人・住んでいる人も入っているはずです。
V&Aはイギリスにある多くのミュージアムと同様、企画展以外は入場無料です。正面入り口からこの中庭に入るには、超貴重な古代彫刻の展示ルームを突っ切らないと入れません。作品を横目で見ながら(もしくはまったく見ずに)中庭に入り、期間限定インスタレーションを間近に眺めつつご飯を食べ、ちょっと日向ぼっこしてまた古代彫刻を突っ切って出ていく…わけです。
なんとまあ、贅沢なこと!
しかしイギリスに住んでいるとこの贅沢が当たり前すぎて「有難い」という気持を忘れてしまいます。
先月ベルリンに行ってきました。ベルリンは本当に素晴らしい街で、特に「歴史を残す」という強い意思を感じ、感動しました。
ベルリン旅については、リズムさんでの連載で写真モリモリで書きました。
ベルリンでもミュージアムにいくつか行きましたが、ほぼすべて有料。当たり前と言えば当たり前です。
でもロンドンに住んで「アートを見る環境」が甘やかされすぎているので「あれ? 常設展でも有料なの?」と思ってしまいました。
ミュージアムの維持には莫大なお金が掛かっているはず。有料は本来当たり前。イギリスの環境が異常に素晴らしいだけなのですよ。
無料でアートが楽しめるからこそ、アートの存在と素晴らしさを幼いときから肌で感じることができる。これは素晴らしいことです。人生に1つ、かけがえのない楽しみを与えてくれます。
と同時に、あまりに甘やかされすぎると、その有難さに気づかない。贅沢の功罪です。
これってアートに限らず、いろんなことに当てはまること。「だったらどっちがいいの?」ということではなくて、贅沢してても「贅沢だ~~」「有難い」とキチンと自覚できればいいのかなと。
この感覚を忘れないように心掛けているのですが、でも人って失ってみないといろいろ気づけないもの。せめて心に留めて、感謝を忘れないようにしたいです。ぽかぽかの中庭で日焼けを気にしながらコーヒー飲み飲み、そんなことを思いました。

【写真交換日記232】from London「年末年始ふりかえり」
この間クリスマスがやってきて、つい先日大晦日になり、そして一昨日ぐらいにお正月だったはずなのですが、恐ろしいことにもう1月も後半。このまま…

【podcast91】イギリス発・最近視聴したおススメ2本(ドキュメンタリー&ドラマ)『The Mole: Infiltrating North Korea(モグラ:北朝鮮への潜入取材)』『ザ・サーペント(毒蛇)』
こんにちは。ロンドン在住のフローレンス22世です。 地球の反対側に暮らす ロンドン在住の「フローレンス22世」と東京在住「豊里耳(と…

【今日の云々:カルチャー日記 in London】2021年1月18日~:走りながらラジオ、Nスぺ『ヨーロッパ・ピクニック計画』、イギリスの障がい者の『隠された物語』
現在訳あってドイツについて調べており、この番組のことをふと思い出しました。大昔見た番組。すごーい内容なことは分かったのだけど、ちょっと理解できないところもあってもう1度見直したいと思いつつ時間がたってしまいました。

【今日の云々:カルチャー日記 in London】2021年1月11~14日:罪悪感なし人生ってどんなだろ?BBCドラマ『The Serpent(毒蛇)』、TBSラジオ『セッション』(成人の日・新聞社説読み比べ)にブヒブヒ笑う
シリアルキラー、シャルル・ソブラジについてこのドラマを見るまで全く知らなかったのですが、オサレな作りが目に楽しく、ソブラジの手軽に殺人していく奇妙さに眉を顰めつつで最後まで興味深く見切りました。