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【今日の云々】監督の映画 -作品は罪か否か-
先日、新型コロナニュースに埋もれていた、ウディ・アレン監督についてのニュースを目にした。
1992年、養女ディラン・ファロー(当時7歳)への性的虐待疑惑から回顧録が 出版取りやめになったというニュース。映画最新作「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」はすでにアメリカで公開中止になっている。ちなみに日本では2020年夏に公開が決定。
ディラン・ファローは1992年にアレンからの性的虐待を告発しているが、その際起訴は見送られた。そして、2年前からの#me too運動の高まりから、ディランはメディアに出演して積極的にアレンを糾弾している。参考サイトはこちら。
#me too運動の高まりに伴って糾弾されている監督はアレンだけではない。リュック・ベッソン監督、キム・ギドク監督。#me too運動以前からだが、ロマン・ポランスキー監督、、ベルナルド・ベルトルッチ監督(2018年死去)。監督ではないけれど、多くの映画をプロデュースしてきたプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。(※不起訴になっていたり、有罪になっていたりはそれぞれの監督で異なります。リンク先の記事を参考にしてください。)
映画が好きな私としては、本当に残念な気持ちになる。
若いときから映画に影響を受けてきた私の「人格」と、いい作品に触れ感動した「時間」が否定されるような感覚にもなる。
映画は監督のものだけではない。いい作品を作ろうと、俳優やスタッフが知恵を絞り、工夫し、技術や労力を注ぎこんだ作品。そして、お金を払って時間を割いて映画を観に行った観客。その全員が残念な気持ちになるだろう。
アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、監督賞を1度、脚本賞を3度受賞しているウディ・アレン。関わった作品は59作品。私も全てではないけれど、多くのウディ・アレン作品を見て、楽しんだ。ウディ・アレンが疑惑を否定している現在、これらの作品に罪はないと思いたいが、そうもいかない。性的虐待は立証が難しいので、この先も起訴はないかもしれないが、もう純粋に楽しむことはできないと思っている。出演俳優によるギャラの寄付も相次いでいる。
強い権力を持つ監督による性的虐待、セクハラやパワハラは、これまで断れなかったり告発しにくかっただろうが、#me too運動で、ひとしきり膿を出し切った後は、エンターテイメント業界をはじめこのようなことは本当に起こって欲しくない。直接被害を受けた方だけでなく、作品を楽しんだ(楽しみにする)多くの観客へのある種のハラスメントでもあるから。
というわけで、「コーヒーと映画」のテーマで、ウディ・アレン監督「マンハッタン」のオススメテキストを以前書いたのですが、アップせずにいます。
また次回別のコーヒーに合う作品を紹介したいと思います!

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