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【遠くで暮らす、両親のこと】「ワイハイ飛んでないよね?」by hanako
*【遠くに暮らす、両親のこと(高齢者の環境/医療/介護)】
日本の地方の街に住む親にやってきた老後。遠い国(イギリス)に住む私に何ができるのか?父は2018年11月にALSとの格闘の末死去。現在は母が実家で独り暮らし。高齢者を取り巻く環境や医療、介護のことについて考えながら書いていきたいと思います。
現在日本の実家(そこそこ田舎)には母が1人で暮らしている。父が亡くなったのが2018年11月。兄は東京在住。
安否確認のため、毎日Lineでやりとりしている。
数年前にタブレットを無理やり押し付け、そこからまず父に教え、母にもLineを教えるのは大変だった😿。買い与えたタブレットは使いやすくて良かったけれど、“初代”は年中wifiが切れてしまい、そこから遠隔でwifiつなげる作業は涙目ものの大変さだった。
その辺のことはコチラに書きました。
【遠くで暮らす、両親のこと】デジタル機器と両親
二代目タブレットもまったく同じメーカーのものにした。ではないと1から憶え直しになるからだ。この辺「できるだけ新しく憶えなくていいように工夫しながら、でも新機器を導入する」というのはなかなか難しいのである。
二代目になったらWifiが年中切れる問題は解消した。本当にありがたい。
試行錯誤の数年を超え、母はすっかりタブレットが使える気になっているのだが、ときどきびっくりするようなことを言いだして唖然とする。
本日こんなLineがきた。
「お友だちが車でお墓に連れて行ってくれるというので見てきます。どんなお墓だったかも忘れてしまったので、ちょっと見てくるわ」
両親はずいぶん前に市民共同墓地にお墓スペースを購入した。現在父のお骨は実家にあるので墓にただスペースがあるだけ。そろそろ墓石をデザインすることも考えないと、と母は思ったらしい。
私も見たいので写真を撮影してもらいたいのだが、母の携帯はスマホではなく、老人用ガラケー。契約上、母の携帯から画像を送ると大変お金がが掛かるのだ。1度台失敗した経験からこのことを母も私も知っている。
なので携帯で撮影しても私に送るのは大変なので、「タブレット持って行って、撮影して」と言ったのだ。
そこからの返し…に唖然。
母「タブレットは(墓地では)通じないと思って、携帯で写してきました」
母のタブレットはWifiオンリー。墓地にネット環境がないとLineが出来ないことは数年かかって分かっている(笑)。が、しかし…
つまり
Wifiがないとカメラ機能も使えないと思っていたわけなのだ。
この辺のこと、もう何度も何度も説明しているのだけど、毎回新しいことのように驚かれ、驚かれた私が毎度驚く…を数年繰り返している。
しかもその後よ~くよ~く聞いたら、携帯も通信可能な状態でないとカメラも使えないと思っていた…らしい。
なんかもう、どうしたらいいのよ?(;^_^A
そしてWifiは「ワイハイ」(←これは、可愛いので◎(笑))
なかなかの見込みの悪い生徒なのだけど、母が何よりも怖がっている台風・大雨・地震情報の検索だけはサクサクやってるらしい様子がある。
しかし私たちが同じ天災情報をロンドンでも同時に入手できることの仕組みは分かんないのだそーで(笑)。
昔は電気製品の配線とかもチャキチャキやるタイプの人だったのに、今じゃこの始末。
でもね、もう母はいいんですよ。出来る限り私が何でもやりますんで。
でも「私もいつかこうなるのかと思うと」それはかなりのホラーなわけで。
誰でも歳をとる。
いつか私の順番も来る。
老人だからできること、老人ゆえの知恵もあるが、出来ないことも多くなるだろう。
せめて可愛らしいおばあさんになって、みんなに助けてもらえるようにならないとな~。
そう思うと同時に、誰かのできることと・できないことを、皆で引き受けていくのが当たり前の世の中であってほしいなあと願っている。
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