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20198/6

【ドキュメンタリー作品アーカイブ】「世界・わが心の旅/プラハ・4つの国の同級生」(日本)

ドキュメンタリー作品が大好きです。これまでに見て心に残ったドキュメンタリー作品を紹介・記録するアーカイブ。素晴らしすぎて書かずにいられない作品を書き留めます。日本とイギリスの作品が多いですが、国を問わずどん欲に見ています。

作家・ロシア語同時通訳者である米原万里さんを初めて知ったのは、1990年代?、TBSで土曜の夜に放送していた「ブロードキャスター」という番組だったと思う。

こんな特設サイトがあることを、今日初めて知りました。楽しみが1つ増えました。読まなきゃ…。

米原さんはコメンテーターとして出演していたのだが「目の周りの化粧がかなり印象的な人」というかなりどうでもいい第一印象だった。

しかしその後、彼女がとんでもない名文家であることを知ったが、初めて彼女の著作を読んだ前後に見たNHK「世界・わが心の旅/プラハ・4つの国の同級生」を視聴した。私にとって米原さんと言えばこのドキュメンタリーの印象も強い。「旅人」として番組に出演し、同級生に会いに欧州を旅している。

タイトル:世界・わが心の旅「プラハ・4つの国の同級生 旅人:米原万里」
フォーマット:テレビ放送(NHK)
内容時間:45分
放送日:1996年02月03日(土)
出典:NHK番組表検索より

放送当時私はまだ日本にいたので、プラハは遠い場所だった。大好きだった映画「存在の耐えられない軽さ」の舞台だった東欧の国、と言うぐらいのぼんやりとした印象しかなかった。

米原さんは父・米原昶氏が日本共産党からプラハに派遣されたため、少女時代の数年間をプラハで過ごした。しかし彼女を運命づけたのは、プラハの現地校に通ったわけではなく、ソビエト連邦外務省が外国共産党幹部子弟用に設立したソビエト大使館付属学校に通ったことだった。

ここでロシア語を習得したことが、その後ロシア語通訳として活躍する布石となった(と言われている)。

ソビエト学校で出会った友人3人を探す旅を描いた番組は、チェコ・スロバキアがたどった運命とそこに集った子供たちの国(ギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビア)の事情にふれており、そこにソビエト巨大な国が覆いかぶさる複雑さが垣間見れ、その周辺国の国々の歴史に興味を持つ発端となった。

その後角川書店の広報誌『本の旅人』でこの米原さんは「同級生に会いたくて」という連載を始めた。記録によると1999年11月号-2001年4月号 とのこと。愛読していたのだが、「あれ? これってあの番組と同じ内容じゃない?」とすぐに気づいた。

その後、この連載がまとめられたのが『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』だ。

単行本出版は2001年6月、角川書店からだそうです。

映像で描かれなかったもっと深い真実がたっぷり凝縮され、3人の少女と人生と、そして良い意味で特異な子ども時代を送った米原さんの体験がさらに鋭く描写されている。正直本の方が番組より断然内容が濃く、情報量も多いので面白いのだが、映像で先に見ていたことで、登場人物たちが「動く姿」として頭の中に浮かんできた。その点は、映像の勝利だと思う。

ぜひぜひ番組と共に本も読んでほしい。

ドキュメンタリーの方が現在NHKアーカイブで公開されていないように見えるが、ネット検索するとあっさり全編見られます。

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