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【デザイン・ギーク】風が通る空間: HESSELBRANDが手掛けたトスカーナのヴィラ
Photo: ©Art Direction Victor Melchior Olsson and Photography Henrik Lundell
※【デザイン・ギーク】
「ギーク」とは「オタク」のこと。「いいなあ」「素敵だなあ」「ほしいなあ」と思ったデザインがらみのアレコレをここに記録。基本、好きなものばかり。
今年は7月に猛暑日があったものの、8月はまあまあ涼しい夏でした。数日30度超えはあったものの、寝苦しい夜は少なくて助かりました。
イギリス人(とイギリスに暮らす人たち)は6~8月にかけて、有給休暇をガンガン使って旅行(ホリデー)に行ってしまいます。この時期どこにメールしても、 「現在休暇中」 「●日まで戻りません」の自動返信がすごい頻度で戻ってきます。私は基本「いつでも家にいたい人」ですが、長年イギリスに住み、ホリデー文化に慣れてくると、何となく「どこかに行きたい」と言う気持ちになります。
ホテルや建築物のデザイン・リサーチは年間通じてやっているのですが、最近見つけた イタリア・トスカーナ地方にあるエステイト「ヴィラ・レナ(Villa Lena)」内のホテル「Fattoria(ファットリア)」が素敵です。

高い天井。まるで修道院のような清廉な印象。

改築デザインを手掛けたのは、ロンドンの建築ファームHesselbrand。写真を見るだけで気持ちのよさそうな空間が広がり、
「今すぐ荷物をまとめて旅立ちたい!」
そんな気持ちになりました。
今日本では「凪のお暇」というドラマが人気ですよね。このヴィラには、爽やかで澄んだ空気がさらさらと流れている…。写真を見るだけでそんなイメージが浮かんだ、涼し気で清らかで、クラシカルな雰囲気。心をギュッともっていかれました。

オーク材によるフローリングとパネルが色味を添えます。

ヴィラ・レナは500ヘクタールもの敷地に建物、ブドウ畑、オリーブ畑を持つ広大なエステイト。アーティスとやクリエイターを支援するNPO法人(Villa Lena Foundation)が運営し、アーティストがレジデンスとして滞在・制作活動を行うサポートする他、敷地内には一般宿泊客が利用できるホテルがあります。
その1つがHasselbrandが改築デザインを担当した「Fattoria 」。かつては貴族の邸宅として使用されていたお屋敷。クラシカルなフォルムを残しつつ、コンテンポラリーなデザイン取り入れ、美しい線と面が映える空間です。

地元のカララ大理石にカスタムメイドのスチールが美しいラインを描くバスルーム。

オーク材の天井と大理石が描く格子模様の中にある、曲線のバスタブ。

この窓からどんな景色が見えるのか…。
ここで暮らすような気持ちで滞在できたら、何だかいろんなことがリセットできそうな気がします。



イギリスの夏はもうすぐ終了。楽しいホリデーシーズンももうすぐ終わりです。
ラスティック(錆感のある)な印象のファットリアの佇まいに思いをはせつつ、過ぎ行く夏の日を過ごしています。
近い将来行けることを夢見つつ。
Villa Lena:
https://www.villa-lena.it/en/
Hesselbrand
https://www.hesselbrand.com/
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