© matka All rights reserved.

【アートの周りで】陶器の花がむくりと起きる

*アートを見たり、触ったり、体験したり。傍に行って思うこと、考えたこと。

こんな仕事をしているので「物を作る」仕事をしている人に会う機会に恵まれている。

アーティストであったりクラフトワーカーであったりいろいろだが、考え、想像し、そして手で生み出すそのプロセスを直に見る機会は本当にぞくぞくする瞬間だ。

特に創造の現場出あるスタジオに入れてもらえるときは、この仕事をしていて良かった…と心底思う。至福のひととき。

手の動き、作業台の上の小さなメモ、使い込まれた道具たち。1つ1つをいつまでも見つめていたいと毎回思う。

陶芸作家として活躍する細野仁美さんのスタジオに行ったときも同じ気持ちだった。

細野さんの作品は以前から知っていた。まるで細密画のように密集して作られる草花“たち”。“たち”と書いているのは「生きてる」といつも思うからだ。

美しさを持て余しているような陶器の花や草“たち”は、今すぐむくりと顔をあげ、蔓を伸ばし、歯を広げ、花をさらに咲かせそう。

この投稿をInstagramで見る

Hitomi Hosonoさん(@hitomihosono)がシェアした投稿

この投稿をInstagramで見る

Adrian Sassoonさん(@adriansassoon)がシェアした投稿

温度を感じる陶器の草花。ミュージアムやギャラリーで見るたびに、いつも体温のような温かさとなまめかしさ、色っぽさを感じていた。

スタジオでお目に掛かった細野さんは、笑顔を絶やさず、1つ1つの質問に丁寧に、そして快活に答えてくれる女性だった。

作品もたくさん見せていただいた。

窯の中で待つ作品。ここから世界に巣立っていく。

細部に至るまでの繊細さに圧倒される。いつまでも、眺めていたい。

奥の奥まで細かく美しい装飾が施された作品。覗かせてもらえた幸せ。

細野さんへのインタビューを<フィガロ・ジャポン>に書きました。美しい写真と共に、細野さんのこれまでのこと、そして「ウェッジウッド by ヒトミ・ホソノ コレクション」についても書いています。(記事はコチラから)

この投稿をInstagramで見る

Adrian Sassoonさん(@adriansassoon)がシェアした投稿

Yahoo!でも配信されました。(Yahoo!記事はコチラから)

読んで下さると嬉しいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

podcast220

【podcast220】ここ一番頑張る時のコツ教えます

「無理は禁物」なれど、仕事や勉強やイベントなど、時間が足りなくて睡眠を削って頑張らねばいけない時ありますよね。私はそんな時が結構ある仕事柄(デザイン業)、いくつかのコツを掴みました。そんな他の人に役立つかわからないけれど、私なりのコツ教えます。いくつかフローレンスさんとも共通する内容ありました。

【podcast219】NHKの戦争関係ドキュメンタリーをみまくった8月

地球の反対側に暮らす イギリス在住の「フローレンス22世」と日本在住「豊里耳(とよさと みみ)」。 2人がぐるっと電話でつながりアレコレ話…

【podcast218】今年で終戦から78年、象徴的だったこと

8月になると太平洋戦争に関する特集番組やニュースを見る機会が多くなりますよね。その中で今年、私から見てとても象徴的だと思うある漫画に関することがありました。今年の夏、「戦後」について感じたことを2人であれこれ話してみました。

20238/22

【前のめりでスキップ(ロンドン日報)】青空市場のある街

青空市場(ストリートマーケット/マルシェ)と移民系食材店が多数のあるロンドン南部の街に住んで1年たちました。

【podcast217】結婚式もいろいろ違う…ロンドンで「ベジタリアン・ウェディング」に行ってきました。

このポッドキャストは8月20日に収録しましたが、その前日、フローレンスはイギリスカップルの結婚式に行ってきました。

ページ上部へ戻る