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【今日の<云々>】日本最古のおみくじ 月色暗朦朧(by Yoko)
先日京都の大原三千院に行ってきました。
782-806年に伝教大師最澄が比叡山東堂に一院を開いたのに始まる1200年の歴史ある場所です。
ここに良源さまという天台宗の僧が始めた、日本最古のおみくじがあるのを見つけました。
日本各地にある寺社の「おみくじ」は三千院のおみくじが始まりとのこと。
よしよし、いっちょ最古のおみくじ引いてみようか。と100円を置き、おみくじを一ついただき、開いたところ、がーん。良源さま…。
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第七 凶
登舟待便風 ふねにはのりたれどもじゆんふうがなしと也
月色暗朦朧 月の光もくもりてもうろうとくらしと也
欲碾香輪去 くるまにのりてゆかんとすればなり
高山千万重 山たかふしてふねも車も行事かなはずと也
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大まかにまとめると、舟に乗ったはいいが、風がなく、月も朦朧としてよく見えす、車に乗り換えて行こうかとするけれど、高い山があってどうにもならんよ。
といった内容。そんなー。この日は奇しくもBirthday。先行き暗いわー。どん詰まり感半端なく感じている事を見透かされたかのような内容。
ただ、大原三千院のおみくじは「凶」が多く入っているとのこと。(ネット調べ)滅多に「凶」を引く機会もない為、ある意味、魔よけとして持ち帰りました。
掛け軸をよくよく見ると「おみくじ」を始めた良源上人こと元三大師の絵、かなりのデビル風味でびっくり。伝説によると、良源が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の像なのだそう。この絵、なかなかキャッチーでインパクト大。笑っているのも逆に怖い。メタルのバンドのステッカーにありそう。(失敬)
元三大師と角大師(『天明改正 元三大師御鬮繪抄』1785年仙鶴堂発行 より
あとで知ったのですが、僧侶の方にここのおみくじの解説をしていただけるとのことです。
昔は政を占うものだった籤引を庶民も楽しめる形にした良源上人、現代も参拝の楽しみの一つとなっている「おみくじ」しかも「凶」の原型を見た旅でした。
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