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【写真交換日記157】from London「トンネルの向こう」(by hanako)
…しっ、信じられない…ヨウコさんが映画学校行ってたのって10年も前なの!?
…読んで仰天しましたよ…。だってこないだじゃん!
巨匠ヨウコが作った名作「もじもじエクストリーム」、DVDでもらって見たのは一昨年ぐらいに思ってたけど、あれはもう10年も前なのか!?
光陰矢の如し。このペースで歳取るなんて、本気で怖すぎる(汗)。
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さて、青春の輝きの8mmビデオ。キラキラした思い出。羨ましい気持ちで読みました。
「青春」と聞くと、私は10年やそこらじゃなくて、もう何て言うか1万年前のような、でもつい一昨日ぐらいだったような、10代~20代になりたての「本気の青春時代」について思い出します。
私はものすごく暗い子でした。地獄を抱えて、闇を背負ってるような青春時代を過ごしたんです。
いつもいつも悩んでいて、でも究極的には私の悩みはたぶん3つぐらいに集約されてて、その3つの間を行きつ戻りグルグルしていた、ツラいツラい時代でした。「らっきょが転がれば笑っちゃう」ような時代は、私の人生には1秒たりともなかったわけです。
だから今もトンネルの中を通るたびに「あの頃」を今でも思い出すんですよ…って、暗いでしょ?(笑)
若い時分のツラさって「先が見えないこと」なんじゃないかと思うんです。「このままずっと同じ状況が続くんじゃないか?」「トンネルは永遠に続くんじゃないか」― 先が見えないからそんな風に思う。私は悲観主義者だから、当時「何とかなる」という言葉は私の辞書にはなくて、「何とかならないことの恐怖」ばかり考えているなかなかこじれた若者だったわけです。
その後、「ノストラダムスの大予言」で滅亡するはずだった地球はなくならず、来るはずじゃなかった21世紀がやってきて、過ぎた年月分歳をとってしまったわけだけど、長く生きたから1つだけ分かったこともあるんです。それは「同じ状況が永遠に続くなんてことはありえない」ということ。
トンネルは長いかもしれないけど、永遠ではない― と思えるようになったのはここ数年です。
トンネルを抜けた先にひたすら明るい未来があるわけではないのだろうけど、でも「同じトンネル」が永遠に続くわけでは絶対ない。
こんな簡単なことが分かるのに、すご~く長い時間が掛かってしまった。そんな自分のドンくささに辟易しつつ、そしていまだにトンネルの中を歩いている自分も痛いなあと思うけど、「今歩いているトンネル」は「あの頃歩いていたトンネル」とは違っている。
そこに大きな希望があるのだけれど、当時の私には分からなかった。あの頃、もう少しだけそう思えてたら、あんなにツラくなかったのかなと最近よく思うんですよ。
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