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【写真交換日記204】from London「ミュージアムの思想」
ヨウコさんの耐熱グラス、とっても素敵。
実はほぼ同じ形のものを、テートモダンのカフェで見たことがあります。
カウンターでカプチーノを頼んだら「ごめんね、今日コーヒーマシーンが壊れてしまっています。フィルターコーヒーでいいですか?」と言われ、でてきたのがとても似たグラス(↓)でした。
なだらかな弧を描くフォルムが素敵で、お盆の載せられてでてくると、ワタクシも含め4人全員がサッとスマホを出して写真撮影を始めたので笑ってしまいました。そのぐらい美しい形。
いいなあ、これ家に持ってるんだ…。モノを全然増やせない貧乏性のワタクシ。うーん、素敵なものはやっぱり思い切った方が多分いいんだよね。我が家は全然物が増えませんw。
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さて、先日ヨウコさんに送った「絵葉書通信」のハガキ(↓)もこのテートモダンのショップで買いました。
テートモダンのショップはいつもいろんな仕掛けがあって楽しいでの、毎度結構長い時間ウロウロしてしまいます。
先日行ったとき、こんなコーナーを見つけました。
よーく見てみてください。
なんだか、オサレな現代美術の殿堂には似つかわしくないこのお2人。
こちら、トランプとプ―ディンを賛美している本ではありません。自伝でもありません。彼らの言葉などから引用し、ポエム集に仕立てたりコーチング本にしている、つまり
思いっきりトランプとプーチンをディスりまくっている本です。
トランプのポエム集はYoutubeがあり…
プーチンの方はインスタでアニメーション↓がありました。
その横には↓ブレグジットやイギリス政府をディスっている本の数々。
つまりレジ前に位置するこの棚は「現在の政治にモノ申す!」コーナーだったのです。
「このミュージアムは、トランプにも賛同しないしブレグジットにも反対だよ!」と明確な意思表示をしているわけです。
テート、やるなあw。
テートモダンは国立のミュージアムではありませんが、イギリスを、そしてロンドンを代表するミュージアムの1つです。そこにあるショップがこんなにはっきりと政治的ポリシーを打ち出しているなんて、なかなかすごい。
ブレグジットはしてしまったし、ボリス・ジョンソンは右派&強硬離脱派として知られる首相です。この状況を楽しく見ていない人は多いですが、黙ってしまうのは簡単なこと。
でもこんなにウィットに富んだ方法で声をあげている。
テート、かっこいい!
そしてまだこういったことを主張し、発言できる自由はイギリスには残っているんだなあと思いました。
多分…日本では厳しいですよね。
何だか嬉しくなって、ニヤニヤしながらショップを何周もしてしまいました。そして、私もちょっと皮肉っぽいことを言いたくなって、書いたのがコチラ↓だったわけです。
ハガキを買ってそのままテートモダン内のカフェに直行。光が当たる窓際のカウンター席に座ってコーヒーを飲みながら、ちょっとニヒルな気持ちでヨウコさんにハガキを書きました。
Everything is going to be allright.
すべてはきっと、大丈夫
とネオンで書いた、マーティン・クリードのインスタレーションの写真のハガキ。
コロナウィルスもあるし、ブレグジットのディールはまとまらなさそうだし、異常気象で洪水は起こるし、この冬は雨ばかり。
状況は全然大丈夫なんかじゃありません。
悪くなる一方…に見えるこの頃です。
でも…
でも…
もしかしたらまだ何とかなるのかもしれない。
「発言する自由」が残っていれば、まだ大丈夫なのかもしれない。
そんなことを思いながら飲むコーヒーは美味しかったです。
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