© matka All rights reserved.
【デザイン】「コーヒー・セレモニー」コレクション (Hugh Miller Furniture製作)by Hanako
写真: © Hugh Miller Furniture. Photo by Robert Holmes
※【デザイン】
「いいなあ」「素敵だなあ」「ほしいなあ」と思ったデザインがらみのアレコレをここに記録。基本、好きなものばかり。
モノでも食べ物でも洋服でも、何らかか「日本ぽさを感じるもの」を見かけると、何となく気になるのは海外にいるからなのだろうか?
以前雑誌「PEN」で「国旗で知る国際情勢」(ティム・マーシャル著)という本の書評を書かせていただいたが、万国旗が掲げられていると特に必要がないのに日本の旗を探している自分に気付き、不思議な気持ちになる。
「日本国旗をこよなく愛している」というわけでは全然ない。ちょいさびれたパブで、ホコリを被った状態で万国旗が「ぶら下がっている」のをよく見かけるけれど「こんな風に”どうでもいい感じ”で飾られている中にも日の丸ってあったりするのかな?」と思ったり、世界には190カ国以上あるそうだが、どうみても30種類ぐらいしかなさそうな「万国旗ディスプレー」を目の前にしたとき「それでも日の丸ってあるのかな?」と探しみたり。
長いこと日本に住んでいないからこそ感じる「なけなしの帰属意識」なのか、それともこうした帰属意識は誰にでもあるものなのか?
日本のデザインの持つシンプリシティが人気となって久しい。海外にいても日本国内でも、和のシンプルさを感じさせる商品は多いし人気だが、そういったものを「いい」とかつてなく思うようになったのは、私の趣味がそちらに寄っていっているせいなのか、それとも私が海外にいるからなのかは分からない。
とはいえ「日本的シンプルデザイン」だったらなんでも気になるか?といえばもちろんそんなことはない。気になるもの、好きなもの、嫌いなもの、目に入らないもの、いろいろだ。
そんなことを改めて考えたのは、家具デザイナー、ヒュー・ミラー(Hugh Miller)氏が制作した「コーヒー・セレモニー」を見たからだ。
今年2月にロンドンのサーチ・ギャラリーで開催された、アートコレクター向きのエキシビション「COLLECT」で展示されていたこのシリーズは「ティー・セレモニー(茶道)」ではなく「コーヒー・セレモニー」。コーヒーを入れるためのテーブルと椅子、茶器を収納するカート、そして道具類(一部)のセット。一目見て日本のシンプリシティを感じたが、目の前にいるのはリバプール出身のイギリス人青年。でも聞いてみると日本に留学経験があり、日本の木の手仕事、そして茶道具から発想を得て作ったとのこと。
確かに「とっても和を感じる」作品。でも無理がないデザインが好きだ。
道具類はそのまま「和」だが、家具はインテリアにもなじむサイズ、高さ、形。椅子文化の中における機能性を感じるし、生活の場にあるところが目に浮かぶ。
ソファー前に置くテーブルとして、リビングルームに置く椅子として、ただただ「フォルムが好き」「手触りが好き」「色が好き」という理由で目が行くのがいい。
この夏は韓国での展示を成功させ、11/11-12には大阪でも展示させるこの「コーヒー・セレモニー」。今後のミラー氏の家具も引き続き注目したい。
Hugh Miller Furniture
http://www.hughmillerfurniture.co.uk/
【podcast266】OASIS再結成狂詩曲!リアルなロンドン現況
8月27日に発表になったOASIS再結成、そして2025年ツアーのチケット販売にまつわるあれこれを現場(イギリス)で見たフローレンスです。
【podcast265】日英スーパーマーケット談義
先日、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」の番組企画で第5回 スーパー総選挙が行われ、スーパーマーケットについて思いを巡らせたのを機に、日本とイギリスののスーパーについて生活感丸出しであれこれ話してみました。
【podcast263】映画「ひろしま」、本「未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記」おすすめします
毎年夏に戦争関連の課題図書や映画を決めているのですが、今年は春に映画「オッペンハイマー」を視聴したこともあって、被爆者側からの映画と本を選びました。どちらも以前から気になっていた作品で、本当に今回観て読んでよかった作品です。