© matka All rights reserved.

20185/15

【今日の云々】そのマヨネーズに理由アリ by hanako

ワタクシ、相当なマヨラーです。マヨネーズがあれば、大抵のものは美味しくなるとふか~く信じて疑いません。

幼少期、その形状からマヨネーズが何で出来ているのかさっぱり想像できなかったのだけれど、ある日(10歳ぐらいのとき)卵の黄身と油と酢でできていることを知りました。そのときの驚きと感激といったら…! 確かに色は卵っぽいけど、その3つを混ぜたらこんなになるって、誰がどこでどうやって思いついたんだろ?

母親に

「マヨネーズを発明した人は、ほんとうに、ほんとうに天才だと思う」

と、かなり力みながら言ったのを今でも覚えているのですが、その瞬間母親が大爆笑。

私はかなりの本気度で力説していたので、母親に笑われる意味が全然分からず(今思い出してもよく分からない)、きょとんとしてしまったのでした。

(その後、もうちょっと大きくなった時、渡辺徹(俳優)が同じこと言っているのをテレビで見ましたが…)

ちょっとググってみました→マヨネーズはじめて物語

マヨネーズは国によって味が違うものだとイギリスに来て知りました。こちらのマヨネーズはクリーミーさが売り。でも酸味は薄く、味のパンチ度に欠ける感じ。慣れ親しんだ「やや酸味がある」日本のマヨネーズが好きなので、アジア食材店で日本ブランドのマヨネーズが安くなっていると「大人買い♡」してみたりしています。とはいえ、日本のマヨネーズはこちらではお高級品(現在のレートで、通常1本700円ぐらいします)。だから滅多に買いません。

イギリスのマヨネーズは本当にお安い。メーカーにもよりますが、ウチの近所の激安スーパーでは500g入りで120円ぐらいで買えるのですからありがたい。普通に家でたべるときには、どうしたって120円>700円になりますよ。それでも「日本風」が恋しい時は、お酢や塩コショウを入れて味足しすればすむ話。

さて。

先日、旦那のヒトと家で魚のフライを食べていたときに、突然旦那のヒトが延々と「タルタルソース♡愛」について力説しはじました。その日はフライをウスターソースと普通のマヨネーズで食べていたんですが…そんなに「タルタル」好きなのだったら「早く言ってよ」って感じです(笑)。

そういえば、パブで「フィッシュ&チップス」を注文すると、タルタルソースがついてくるときがあります(写真のような感じ)。そんなとき、小皿をなめるようにタルタルソース掬い取っていたなあと思いだしたものの、そんなに愛が深かったとは。

ちなみにウチは基本、糖質制限食をゆる~く実行しているので油を制限していません。なので揚げ物もバンバン食べ、マヨネーズもバンバンつけまくっています。

そんなことがあってしばらく後、チキンカツを作ろうと思ったある日のこと。↑この一件を思い出し、薄味ピクルスをジャギジャギ刻んで120円マヨネーズにぶち込み、即席タルタルを作ってみました。すると、

 

うまい

 

うますぎる…!

 

120円マヨがお高級1200円ぐらいに感じるよ!

ガーキン(ちいさなきゅうり)のピクルス(自家製じゃありません。近所で650gの大びんが100円ぐらいで売ってたので購入)がほんのり薄味マイルド系だったのが良かったのかもしれません。クリーミーなマヨネーズと合うこと合うこと。本当はエシャロットとか玉ねぎのみじん切りも入れらた美味しいと思うのですが、ひとまず今のところは120円と100円のコラボで大満足。

そして知ったのです。

マヨネーズの味に理由アリ
マヨネーズの味はその土地を語る」と。

これが日本の酸味のある黄色いマヨネーズだったら、味が強すぎてピクルスとケンカしちゃうような気がします。酸味はピクルスがくれるからそれでOK。生クリームでも入っているの?と思うぐらいのクリーム感が、揚げ物をしっとり優しく包みます。

そういえばこちらで日本風のポテトサラダって見かけません。自分で作ってイギリス人に食べさせると歓喜されますが、キュウリやハムの入ったポテサラはイギリスでは定番料理ではありません(ちょっと違う感じのポテサラはあります)。日本風ポテサラには日本のマヨネーズがよく合います。ほくほくのポテトには、あの主義主張強めな味が必要です。

それから日本ではレタスやキュウリのサラダにそのままマヨネーズかけますよね。こちらはシーザーズサラダにはマヨネーズが入っていると思いますが、野菜サラダにそのままマヨネーズ掛けたりはあまりしない様子。厚切りフライドポテトにケチャップと一緒につけながら食べたり、肉厚ハンバーガーのハンバーグ部分に少し掛けたり等、(全部ではありませんが)料理に「ちょいたし」「つけつけ」食べるソースとして使うもの、というイメージです。

「味にパンチがない」「軟弱クリーミーなばっかりで主張がない」なんて、今まで散々悪口言っててごめんよ、イギリスのマヨネーズ! 君が「軟弱」なことには理由があったんだね。

みなさまも、タルタルソースや揚げ物に味足しプラスの時は、ちょいと生クリームを入れたりして味をぼやかしてみてください。その「主張のなさ」が功を奏し、主役がグンと引き立ちます。

関連記事

podcast287

【podcast287】会話ゲーム「空論道」と「ガムトーク」を遠隔でやってみた

アナログゲームが好きなわたくしですが、4人くらい参加者がいないと盛り上がらないもの。そんな時、会話ゲームなら2人でも楽しい時間が過ごせます。遠隔でうまくいくかどうか!?イギリスと日本で会話ゲームをしてみました。

【podcast286】オスカーにノミネート、山崎エマ監督作・短編ドキュメンタリー「Instruments of a Beating Heart」をみて深~く思ったこと

今回は今年のオスカーにノミネートされた山崎エマ監督の短編ドキュメンタリー「Instruments of a Beating Heart」を見て思ったことを、ネタバレしない程度に話しました。

podcast285

【podcast285】静岡発、緑茶を世界の人たちにもっと飲んでもらうには?

先日静岡がお茶の生産量日本一の座から陥落したニュースが報じられました。もっと海外への輸出量を増やして生産量を増やす取り組みをするとのことです。「抹茶」は世界で人気になりましたが、「緑茶」を海外でもっと飲んでもらうにはどうしたらいいかを、イギリス在住歴の長いフローレンスさんとあれこれ話してみました。

【podcast284】メーガン妃のあざとさは魅力なのか?(という疑問)

前回、耳さんが紹介してくれた「あざとかわいい女子」のわこちゃんが登場するシリーズ東京カレンダー「東京グルメ図鑑」「東京モンスター図鑑」、耳さんに紹介されたときは大変面白くみたんです。でも実は「その後」の方が面白かった。

podcast283

【podcast283】東京カレンダー「東京グルメ図鑑」「東京モンスター図鑑」にハマりました

地方に住んでいて、たまに行く東京は人の数だけ様々な思念がうごめく街だと感じる今日、たまたま見たyoutubeにその思念を思いっきりパロディ化した動画を発見。声を出して笑うほどハマりました。