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【デザイン】自分を守る空間-小さなスタジオ by hanako
※【デザイン】
「いいなあ」「素敵だなあ」「ほしいなあ」と思ったデザインがらみのアレコレをここに記録。基本、好きなものばかり。
いろんなデザイン関係のウェブメディアをフォローしているのだけれど、どうも最近「ありえない場所に作る、小さなスタジオ」がトレンドらしい。
例えば↓アイントフォーヘン・デザイン・アカデミー出身のAlice Bleton さんが製作した、屋上カプセル・スタジオ「The Monade Capsule」。
デザイン情報サイト「Dezeen」によると、オランダ・デザインウィークで展示されたこのカプセルは「コンクリートに角まれた日常環境から離れ、違う風景を見ながら新たなインスピレーションを得るための場所」とのこと。(この「Dezeen」サイト、またAliceさんのサイトを見るとかなり迫力ある写真が見られます。)
もう一例、この夏ネット上で話題になった作品。バレンシアにあるある橋の下に作られた、家具デザイナーFernando Abellanasさんが製作したのスタジオ。
こちらは製作過程を含め、動画もUPされているので分かりやすい。(コチラ、写真がたくさん掲載されています。)
Aliceさんの作品はデザインフェアでの公開であり、またFernandoさんが本当にこのスタジオを所持し実用しているのかはわからないが、2つのスタジオに共通するのは「狭いけれど1人になれる、ミニマルな空間」ということ。日常からそう離れた場所でもないが、非日常は味わえる場所。
こういった隠れ家的な空間を、人々が求めているということなのだろうか?
ストレス社会の中で、こうした小さな空間で「静」を取り戻し、充填するということなのかな?
コチラ↓はまた少し違うものなのだが、ご紹介。ベルギーの建築デザイン会社Klaarchitectuurの新社屋。教会を改装したものだが、そこに浮かび上がる四角い空間。
これは大きなオフィス内に加えられた1つの空間で、内部写真を見る限り狭い空間ではなさそう。しかし外観写真を見たときに【日常の中の非日常】を感じる作品だと思う。
そういえば、私も狭い場所や端っこが好きだ。ドラえもんの押し入れみたいな場所をいつもどこかで探しているような気もする。
と同時に、公的場所の中に個を感じて、落ちつく…という感覚もある。例えばカフェ。日本も、私が住むイギリスも、ブームを超えてすでに日常に定着したカフェだけれど、そこに入ってコーヒー頼み、席に座ったとたんに「世間から遮断されたアノニマスな個になれる」という感覚が(少なくとも私には)ある。四隅が遮断されているわけではないけれど、椅子とテーブルがあればそれは私だけの「個」の空間。だから何となくカフェに行きたくなる。特段コーヒーを飲みたいわけでもないときでさえ。
つまり「ここ【だけ】は私の空間」と思える小さなスペースにいることそのものが心地よいんだと思う。
そこに行けば息がつける。
人目を気にしなくていい。
何をしても自由。
ストレスから自分をかい離する自分だけ秘密の場所― そんな空間を、あなたはどこかに持っていますか?
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