© matka All rights reserved.

【デザイン】一見“古典柄”、実は風刺満載のお皿「Brexitware」

※【デザイン・ギーク】
「ギーク」とは「オタク」のこと。「いいなあ」「素敵だなあ」「ほしいなあ」と思ったデザインがらみのアレコレをここに記録。基本、好きなものばかり。現在はコーヒーと紅茶に関するものを紹介しています。

新型コロナウィルスが本格化して以来、1月末にイギリスがEUを離脱したことを忘れがち。

EU側との離脱交渉は当然のことですが、まったく進んでいない様子。そのことも個人的にはとてもとても気になっています。

昨年からミュージアムショップに行くと何度も見かけていた、こちらのプレート。

この投稿をInstagramで見る

Brexit Ware(@brexitware)がシェアした投稿

一見、よく見かける「ブルーウィロー」のパターンだけど、ビッグベンが傾いていたり、★星のマークがついていたりとよく見るとちょっと違うのです。

ブルーウィローとは?
18世紀にイギリスで生まれた絵柄。青色で柳(ウィロー)と男女の悲哀の様子が描かれた、中国風(シノワズリー)の柄を指す。

↑傾いているビッグベンに、折れた橋(国境遮断を意味しています)。

これは【Brexitware(ブレグジットウェア)】のブランド名で発売されている、ブレグジットをモチーフとした食器シリーズのサイドプレート(直径21cm)。

絵柄には12ものブレグジットにまつわる物語が描かれています。

ブレグジットについては、ワタクシは選挙権はないものの反対の立場なので怒り心頭です。「この怒りを忘れないでいたい」という思いもあり「買おうかな」と思っていたのですが、見かけるときに限って重い荷物を持っていたりとタイミングが悪く、見送っていました。

そうこうしているうちにロックダウンになってしまったので現在も未入手のまま。オンラインでも購入可能ですが、V&Aに売っていたのでロックダウンが明けたら買いに行こうと思っています。

ここ数年ブルーウィロー・パターンが気になっていて、アンティークマーケットに行ってはコツコツ買っているのですが、こちらはただのブルーウィローではなく、物語があるのがよいところ。

ケーキ&ビスケット用にもちょうどよく、食事のときも中皿として使いやすそう。

このブレグジットウェアシリーズで、見た途端に思わず噴き出してしまった商品があります。

この投稿をInstagramで見る

Brexit Ware(@brexitware)がシェアした投稿

「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」と「ソフト・ブレグジット(穏便な離脱)」を巡って侃侃諤諤やっていた過去3年間を思い出します。ハードとソフトは卵の茹で具合にも使う言葉なので、その辺を面白く商品化したもの。

この辺の風刺がイギリスらしくて笑えます。なんでも風刺に変え、ひねりの効いた嫌味で返す― イギリス人は本当に上手です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

【podcast266】OASIS再結成狂詩曲!リアルなロンドン現況

8月27日に発表になったOASIS再結成、そして2025年ツアーのチケット販売にまつわるあれこれを現場(イギリス)で見たフローレンスです。

podcast265

【podcast265】日英スーパーマーケット談義

先日、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」の番組企画で第5回 スーパー総選挙が行われ、スーパーマーケットについて思いを巡らせたのを機に、日本とイギリスののスーパーについて生活感丸出しであれこれ話してみました。

【podcast264】戦争関連ドキュメンタリーを見る8月②

「ポッドキャスト262」に続き、今回もフローレンスは「戦争関係ドキュメンタリー」について話しました。

podcast263

【podcast263】映画「ひろしま」、本「未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記」おすすめします

毎年夏に戦争関連の課題図書や映画を決めているのですが、今年は春に映画「オッペンハイマー」を視聴したこともあって、被爆者側からの映画と本を選びました。どちらも以前から気になっていた作品で、本当に今回観て読んでよかった作品です。

【podcast262】戦争関連ドキュメンタリーを見る8月

8月は、毎年たくさん戦争関係のドキュメンタリーを放送しますね。見るのは心のエネルギーを使います。辛い内容ですから。

ページ上部へ戻る