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スタバとワタシ Part2「海外のスタバとワタシ」
「スタバ(Starbucks)を観察すると、社会が見えてくる!」との勝手な思い込みで、私のほんの少しの思い出と共に綴る6回シリーズです。お付き合いいただけたら幸いです。Part1「日本のスタバとワタシ」はこちら。
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私は海外旅行の際、結構スタバを利用する。そう、「利用」する。海外でひとりで気ままにぷらぷらしていて疲れてきた時、地元のカフェの戸を開けたい気持ちは山々だが、如何せん入りづらい時もある。「入りづらさ」を克服して「(私にとって)孤独のカフェ」の暖簾をくぐるか(ただし、居心地が悪い場合のことを覚悟する必要がある)、もしくは世界に血脈を広げる勝手知ったるスタバに入るか。日本にはない旅の緊張感に浸かっている体はホッとしたくて自然とスタバを選ぶことが多い。しかし、スタバはスタバでもそこは異国のスタバ。旅の思い出になるほんのちょっとした出来事が起こることもある。
2004年アメリカのHBOの大ヒットドラマ、SATC(せックス・アンド・ザ・シティー)にはまっていた私は、ミーハー心を忍ばせつつ、旅行先にニューヨークを選んだ。ドラマの中で主人公たちがコーヒー片手に街を歩いているのをどうしても真似したかった私は、頃合いを見てニューヨークの街角のスタバへ。「やっぱりショートサイズはないんだなあ」と思いつつ並んでいると、後ろでこそこそと話す声(英語)が聞こえる。「なんだろう、なんか私笑われてるのかな」とモヤモヤしていたところ、突然その後ろの女性2人に声をかけられた。
「そのブーツ、どこで買ったの?すごく素敵なんだけど。」
「ありがとうございます!でも残念ながら東京で買ったのです。」
と答えたワタシ!憧れのニューヨーカーにブーツを褒められたワタシ!SATCの舞台にいるワタシ!スタバのコーヒーを片手に編み上げロングブーツでニューヨークの街を歩くワタシ!
なんでしょう、このテンション。私の中のもう一人のワタシが引いた気がしたのも遠い日の思い出。
今まで訪れた海外旅行先でスタバがなかった国はなかった。76か国に28,000店舗(2019年)を展開するスタバ。その国、店舗ごとの特徴(メニューやインテリア)があるので、旅先でスタバを利用しても、せっかくの旅行なのにチェーン店を利用している「残念さ」を感じずに済む。それに、その国、その場所でスタバ内にいる人々(お客さんや店員さん)は、異国の彼らにとっての日常であって、旅人にとっての立派な非日常だ。「スタバ旅情」が存在する。
メキシコのスタバで名前を聞かれて、カップに自分の名前が書かれる瞬間や(日本では名前を聞かれない)、イギリスのスタバで「カプチーノ」と言ったのに「ア・カップ・オブ・ティー(要するにティーバッグが入ったマグカップ)」が出てきてしまった瞬間(私の発音のせい)も、ワタシの旅の一部なのだ。

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